希望の光を見つけること

人生において前向きであろうとする私を、激しく批判する人たちがいます。批判されるなら仕方がありません。なぜ自分がエネルギーを前向きに使おうとするのか、この何週間か、思い返していました。皮肉にも、前を向き、希望の光を見つけることこそが進むべき道なのだと思い出させてくれたのは、カンザス、オクラホマにテキサス州、その他2、3の場所の郡全体を焼き払った恐ろしい一連の山火事があったからでした。

身体を丸めて泣くことも、不安をひたすら怒りへと変えることも、政策を批判し、自己の選択を責め、気候変動やその原因と噂される物事について延々とがなり立てることもできます。その間中、この災難の言い訳になるものを探しながら。あるいはこうしたことを選ぶこともできます。状況を判断し、裁いたり何かのせいにしたい気持ちを乗り越え、心の中にある不屈の精神を見つけること。そして、自分に何ができるのか、同じ人間である被災された方々に尋ね、コミュニティ回復への道を一心に探すことです。

 ここ「米国内陸部の諸州(Flyover Country) 」の山火事は、破滅的でした。この経緯と原因については、いつか整理をしましょう。すぐに必要となったのは、支援でした。全てを失った人たちの精神的支援、 — 家宝に写真、生活手段、そして愛する人の命。何マイルにも及ぶフェンス、家々、いくつもの家畜小屋に家畜の群れ、これらを立て直そうとする人たちへの物理的な支援。そして、食べ物や水、シェルター、家畜のエサ、フェンス資材のような、必需品という形での支援。災害復旧必要事項のリストは続きます。こうした必要を満たす努力が引き続き行われる中、初期に駆けつけた人たちは、近隣の人たちであり、教会であり、消防隊でありアメリカ赤十字社でした。

 もっとも、そこで終わりませんでした。間髪入れずに、災害にあった州周辺の農家の人たちや牧場の人たちは、長物トレーラーや、小型トラックで牽引するグースネックトレーラーに、物凄い量の干し草、牧草サイレージ、フェンス支柱、ワイヤー、飼料、その他何でも、どっさりと積み込んでいました。供給物資を積み込んだ50台までのセミトラクターの一団がいくつも、焼け落ちた牧場に再び物資を供給し再建を助けようと、近隣の州のハイウェイに到着したのです。

 車の一団の数々は、オハイオやミシガン、ペンシルバニア州ほども遠い場所から到着したのです!寄付されたトラックに、寄付された干し草を載せるため、いくつもの輸送委員会が立ち上げられました。私の郡では、私たちの余剰物資を西部の地点に届けるトラックが準備されるまでに、何週間もかかった程です。

 災害からの復旧に役立てようと、干し草とトラックをつなぐ草の根輸送の努力に、私が心血を注いでいた間、他の人たちを助けようとする心温まる物語が数え切れない程起こっていました。支援の食事が用意され、衣服が集められ、ボランティアが組織されました。そのリストたるや驚異的です。何より私の注意を引いたのは、宗教、政治、農法、健康保険、銃規制、哲学、その他多くのことについて、全ての意見が一致するわけではない人たちを、この災難がつないだことです。でも、少なくとも1つについては意見が一致しているのです。困っている人たちは、同じ人間である仲間の支えが必要だということについて。

 希望の光に気づくこつをご存知なら、メールをお寄せ下さい。助け合いに手を差し伸べようとする人たちの物語をご存知の方も。できるなら写真も一緒にお送り下さい。あなたの経験やアイデアを先の号でご紹介できるかもしれません。

また8月に。

—  ハンク

浅野 綾子 翻訳

 

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Finding Silver Linings after Midwestern Wildfires

By Oscar H. Will III | June/July 2017