ある夫婦が芝生管理の条例で争い、敷地を青々とした野生生物の楽園として役立てると主張。
教育と忍耐を通して、夫婦が芝生の条例の合法性に異議を唱え、彼らの所有地が青々と茂った野生生物の安息地として役立つと主張する。
文と写真: ブライス・ぺラム (Blythe Pelham)
翻訳:金広 まさみ
数年前、夫と私は刈って手入れしていた芝生の面積を減らすことに決めました。子供たちが成人し家を出ていって、キャッチボールやたまったエネルギーを使うための大きな場所は、もはや必要なくなりました。
最初の決心は芝生を通る小道を刈って、大きな区画を草原のように茂らせることでした。その外観、感じ、音を存分に楽しみましたが、残念ながら、違法だとわかりました。当時は、オハイオ州改正法 (Ohio Revised Code) は「芝生」は 30cm よりも高くてはいけないと明言していました。私はそれを平らに低く寝かせようとしましたが、厳密にはまだ長すぎるし、刈る必要があると言われました。友人が刈ってくれた時、私の心は折れました。ウサちゃんや蛍の安息地になってきたものに残渣が積み重ねられていきます。
私の新しい使命は、個人所有の庭に関係する法律についてできる限り全部を学ぶことになりました。私たちは意図的に、より野生生物に居心地の良い庭を作り、法律の範囲内に収めながら、私たちのためにもっと食物を生産することに決めました。
ゆっくりと、しかし確実に、私たちは草の庭を一変させ、植物の多様性(その多くは在来種)が増える場となる植え床にしました。この変化の最大の助けとなったものには、樹木管理士から配達される無料の(ウッドチップ)マルチがありました。マイナス面は、樹木管理士のウッドチップは、いくつかの植物には有毒な黒クルミを含んでいる場合があることです。しかし明らかな利点は、私たちが取りかかることに対して絶え間なくチップを得られることです。
この変化は一夜にして起こったわけではなく、道すがら障害物にぶつかりました。私が「有害な雑草」表を調べて所有地の適合する全ての草を取り除いた後、村はまだ、その後の手紙と集会で私たちの所有地を「一掃」しようと企てました。最初のうちは、思いやりがあるとか心地良いどころではなかったです。双方で張り上げた声と脅しでいっぱいでした。
多くのいい勉強と辛抱をしながら、混沌として進みました。ダラダラ長引いた問題点のひとつは、チコリを盛り土の上に置いたままの状態を認めるようにという私たちの主張でした。私たちの地元政治家(ほとんどは農家か農家出身)の多くにとって、これは雑草でした。私たちにとってチコリは可愛いくて役に立ち、鳥や虫に種と生息地を提供してくれました。
最終的な規定で、チコリは有害な雑草ではないと法律的に判断されました。また私たちの所有地はその他の点では法令を遵守していました。刈り込んだ芝生の大きな広がりではないので、私たちの庭はオハイオ州の規範に抵抗しているかもしれませんが、他の人たちから「醜い」と思われるものが理由で罰せられることはないはずです。私はまだ、多くの村人仲間が、単純に習慣から刈り取っている多くのものを選り分けています。おかげで、土地固有でないセイヨウイボタの生垣を在来種に置き換えてエルダーベリーにして、蜂蜜酒にしたり鳥に食べさせたりしています。果物や野菜のためにより多くの場所を作り出したように、私は自由に野生の花や固有の多年草のための植え床を作ります。また、育てたものの多くを乾燥、冷凍やビン詰めして保存します。どんな時でも、次に台所で料理に使うために、薬味用の乾燥ハーブと唐辛子、乾燥豆とトウモロコシは手元に、冷凍庫には野菜、そしてトマトとアップルソースの瓶詰めがあります。
季節の最盛期の間、家族、友人や地元の食料貯蔵室のために供給する能力を与えるので、この造園方法は私に大きな満足感をもたらします。それはまた、最近取り戻した芝生の箇所を食用になるものの生息地か、野生生物の安息地か、作品としての庭(それとも同時に 3 つ全部かも!)にするか決める間、愉快な創造的な息抜きを提供してくれます。
最初の手紙を受け取って以来、私はほとんどすべての村議会集会に出席してきました。私たちの所有地に関するどんな問題についても心づもりを得ると同様に、彼らが扱う様々な仕事に遅れずにいたかったのです。その過程は、魅力的で教育的で、まず退屈することがないことがわかりました。村長や議会のメンバーが入れ替わるのを見てきました。その過程と、選ばれた議員に加えて勤勉な職員を尊敬するようになりました。
ともかく集会に出席していたので、昨秋、議会に立候補すると決めました。2 議席に 3 人が立候補しました。風変わりな女性が出ていることを議会に知らせませんでした。しかしながら以前に議席にあったメンバーの一人が年末に辞職しました。そして村議会は、私を後任に指名しました。
現在まで 2 人の村議会議員とひとりの村長が私たちの所有地に来ました。一度ここに来ると、彼らは私たちが何をしているかわかるようです。他の人たちはまだ文句を言います。しかし今、こういった不平不満の受け手は村長で、彼女は地域社会の長年のメンバーであるが故に、より受け入れやすい言葉で私たちのビジョンを述べることができるのです。
全議員にあることですが、私はいくつかの委員会の委員に任命されました。しかもそのうちの一つ、「公共の場と街灯 (Public Grounds and Streetlights)」の議長に任命されました。その任務の一つは、村の美化です。少なからぬ人がこの任命の皮肉を指摘しました — 私たちの庭を緑豊かで生命に溢れた状態に保つ権利のために市政と戦うことから、村がどのように前に進んでいくか堅実な発言をすることへ任命されたと。私は、その皮肉を受けて立ちます。より多くの 自然な庭園を魅力的に整える人々が、規則を定める人々にたどり着くといいです。多分、私たちの声は今後増幅していくかと思います。
ブライス・ぺラム (Blythe Pelham) はオハイオ州リーズバーグ在住の芸術家、作家、エネルギーワーカーで菜園家。www.Humings.com で彼女のことが分かる。
野生に夢中!
ナンシー・ヘイデン (Nancy Hayden) のワークショップビデオ「Farming on the Wild Side」では、気候変動や生物多様性などについての彼女の哲学を語っています。このビデオは、MOTHER EARTH NEWS FAIR ONLINE (https://Online.MotherEarthNewsFair.com) の Practical Skills コースの一部です。
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