伝統的な労働力たる人々は、企業にとって費用であると考えられていますが、これは、一般的に会計の観点から、整然として明確な表計算シートにできるものです。そして、多くのCEOが自社の労働力は最大の資産だと言っているにもかかわらず、日々の経営や財務の仕組みでは、その無形の存在の価値を会計処理するのに苦労しているのです。
私自身の数十年にわたる伝統的な労働者としての生活を振り返ると、現金で自分のライフスタイルを購入する余裕はなかったと結論づけられます。しかし、何千時間もの労働に加え、賢明な現金投資によって、私は経済的自立と定期的な長期休暇を必要としない生活という目標に向かって働くことができたのです。そう、私は幸運なのです。そう、私はのんびり屋なのです。
数週間前、ある若い女性と話をしました。彼女は、土地に根ざして生活し、自分と家族のために経済的な安定を得たいと切に願っていました。彼女の最大の関心事は、計画を実行するための土地やその他の必要なものを購入する資金となる、十分に高い給料の仕事をどうやって得るか、ということでした。私はライフプランの専門家ではないことを十分に明かした上で、彼女が望むライフスタイルの旅にすぐにでも出発できるような、ささやかなインフラを整備するための戦略的な金銭的資本の使い方を考えてみてはどうかと提案したのです。そして、一日の終わりにぐったりと倒れる以外に何かする気力を食われないような、あまり報酬の高くない仕事を考えてみるようにと。技能や目標達成のための労働力は、彼女にとって最大の完全所有資産であり、それを自分のライフスタイルの目標に少なくとも部分的に向けられると提案しました。彼女の持てるものすべて残らず喜んで手に入れようとする入札者にすべてを売るのではないのだと。相当な熟考と調査の結果、彼女はかなり具体的な短期計画と、より一般的な長期目標を思いつきました。そして、信念を曲げず、それでいて変化に柔軟に対応できれば、夢を実現する可能性は十分にあると思います。
そう言った資本を、開発業者や不動産業者は「スウェットエクイティ［金銭の代わりに汗水たらして提供する資本］」と呼んでいます。と言うのも、不動産や様々ないわゆる資産価値向上に関連するからです。それも一つの見方ですが、もしその努力があなたの情熱の糧となり、エネルギー効率の良い家を建てたり、牧草地にフェンスを張ったり、豊かな土壌を作ったりすることに費やす時間をとるたびにエンドルフィンが放出され、素晴らしい運動となり豊富な新鮮な空気に触れられるなら、私はあなたの労働も心の健康の資産、身体の健康の資産、栄養の資産、その他多くの資産であると主張したいのです。実際、自分の技能や労働の本当の価値は、自立のために応用する場合、数値化することはほぼ不可能ですが、それにもかかわらず、深いものがあります。
自立への道は、それを追求する人の数だけあります。その中で最もハードルが高いのは「始めること」です。私は、大都市で空き地の農業を始めました。その努力が家族を養う一部となり、私たちを十分に食べさせてくれました。皆さんはどのように始めたのか、あるいはどのように夢を育てたのか、ぜひお聞かせください。どんなことが役に立ちましたか？最も困難なハードルは何だったのでしょうか？自分のスキルや労働力をどのように活用して、それを成功させたのでしょうか？
HWill@ MotherEarthNews.comにメールを送ってください。もし十分な数の逸話や事例があれば、将来の号で掲載できるようなリストが出来るかもしれません。
では、4 月にお会いしましょう。
― ハンク（翻訳：沓名 輝政）
＊ 和訳全文は1年おきに発行される和訳電子版のバックナンバーでお楽しみください
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