自分の環境で出産

マザーアースニューズ  暮らし 健康

病院での出産を経て、その経験がどのようにして自宅で もう 3 人子供を産む決心を生じさせたのか、一人の女 性の旅を辿る。

文:メアリー・アン・リーザー(Mary Ann Lieser)

翻訳:金広 まさみ

 

赤ちゃんが生まれる場所を決めることは、たった 1 日の経験を遥かに超えて持続する影響を持つ可能性がありま す。ジニー・ユーリッヒ一家にとって、自宅出産は人生の軌道を変えました。最近彼らは、5.7 ヘクタールの農園に引 越してアヒルと鶏の世話をし、もっと家畜と菜園を増やす計画です。ジニーはまた、ブログ www.1000HoursOutside.com を続けていて、子供の感情的、身体的健康を最大限にするのに必要な戸外での時間を十二分に提供するよう親た ちに勧めています。これらの新しい冒険的事業は、自宅の平和と快適さの中で第 3 子を出産するという決心から直接 生まれました。 ジニーが一端を担ったのが、少数とはいえ増大傾向にある自宅出産です。病院外出産の予定数は、だんだん少なく なって 20 世紀中頃には、ほとんどなくなりました。それから 1970 年代の自然出産運動の間に少し増えました。自宅 出産の割合は、21 世紀に再び増えて合衆国全土で 1.5% になりました。 母親は、色々な理由で自分の本拠地での出産を選びます。利点には、身近な環境の安心と快適さ、くつろいだ雰囲気、不必要な医療介入からの自由、動き回ったり世話に関して決めたりする自立、家族やお手伝いさんの介助チーム 選び、そして産後の赤ちゃんと離れ離れとならず一緒につながる時間、母乳育児の順調な開始の促進があります。 ジニーはまた、最初の 2 人の赤ちゃんも自然出産したかったのです。最初の妊娠中、たまたまドゥーラ[陣痛と出産中 に母親への身体的感情的援助に専念する専門職]に会いました。ジニーは、どんな出産でも、健康な赤ちゃんが最も大事な目標 であるのと同時に、母親がその過程をどう経験するかも重要だということをドゥーラから学びました。ジニーは、温 水の浴槽で介入無しに出産することを望みましたが、子癇前症になって、選んでいた助産所での出産の資格がなくな りました。代わりに病院に行き、陣痛促進剤を静脈注射されました。24 時間後「経過失敗」と診断され、手術室に運 ばれました。

 

病院は、2 番目の子供には普通分娩を試みることを許しました。しかしまたもや出産は十分速く進まず、2 度目の帝王切開を受けました。ジニーと夫は当時 2 人の健康な子供がいましたが、彼女は出産をこのように要約します。「私 はよく覚えていません。とても孤独で、それについて無秩序さがありました。関わったスタッフは知らない人だし、2 度と会わない人たちでした」

 

自然な生活、自然な出産

 

ジニーは、彼女と夫のジョシュが第 3 子のために助産師と自宅出産を探究す ることは、大きな飛躍だったと認めますが、そうすることで、より個人に見合 う手当を得られました。出生前の打ち合わせは 1 時間かそれ以上続きました。 助産師はジニーの子供たちと知り合いになり、彼女のやがて起こる出産への希 望と恐れを聞き、ジニーの血圧値と病歴に精通しました。

 

3 回目の陣痛が始まった時、家にいるジニーに 2 人の助産師とドゥーラが付 き添いました。過程は 24 時間続きましたが、最初の出産のようにイライラし たり、慌てたりしませんでした。もう頑張れないと感じた時、助産師は近所を 歩き回るように励ましました。家に帰った時、助産師は椅子に片脚を乗せるよ うに勧めました。それが出産が起こった時でした。「赤ちゃんが産まれた!」 ジニーは言います。「へとへとに疲れたけど、人生が変わるようでした。以前 の出産は耐えましたが、今回重要な知識を得ました。私の体は壊れませんでした」

 

4 回目の妊娠期間中ジニーは栄養にもっと注意を払い、より楽な経験と短い陣痛を期待していました。「家族全員がより健康で、たった 6 時間の陣痛で第 4 子が生まれました」と彼女は言います。

 

病院と家の比較

 

ジニーの観点は、病院と家の両方で出産した女性にとっては珍しくないです。彼女らは、施設環境では手当はより分 割され人間味がなく、妊娠と出産は潜在的な緊急事態とみなされていると分かります。それに対して助産師のやり方で は妊婦が自身をいたわるのを手助けします。休息、運動、栄養と感情の吐出しは、妊娠期間中よく網羅されています。 そして助産師は、妊娠中の母親との関係を形成します。「助産師と一緒だと成長して学ぶ、より多くの時間がありました」とジニーは言います。

 

助産師への質問

 

合衆国のほとんどの自宅出産は、助産師によって、時には認定看護師助産師(CNM:Certified Nurse-Midwives)によって、より 多くは看護学校での職から始めず直に助産師になった人によって世話されます。たいてい彼女らは、一連の教育基準を満たしたこ とを示す認定専門助産師(CPM:Certified Professional Midwife)資格を取得しています。そして、世話をした各出産の統計記録を 保存しています。しかし当たりを付けた助産師(必要なら 2 人以上)に面談して、ピッタリ合うか確認するために、訓練と経験に ついて尋ねるのは各自宅出産家族の責任です。関わる上で心地良くなければなりません。というのは個人的な問題を話し合わなけ ればならないからです。

 

最低でも出産を見込む親たちは、出産が始まる前に助産師に次の質問をすべきです。 • どんな備えをしておくことを期待しますか?

 

• どんな機器を運び込みますか?

• 電話した時あなたが忙しかったら、誰が代わりになりますか?

 

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