再生可能な資源を育てる

オサージュオレンジは、 イリノイ州で、木を連ねた防風林として広く使われている。同州は、通称のひとつ「ヘッジ・リンゴ」と呼ばれている。Photo by Adobe Stock

私の農場に育つ、最も役に立つ木は、オサージュオレンジ(Maclura pomifera)で、カンザス州では一般的に「ヘッジ(生垣)」または「ヘッジ・リンゴ」と呼ばれています。その密度が高く耐朽性のある木は、鉄道による需要が高まり、ヘッジはまくら木として使用され、ほとんどが伐採されて全滅寸前でした。それ以前には、ネイティブアメリカンがこの木で素晴らしい弓を作れることを発見し、ヨーロッパ人と接触するかなり前から、これらの弓はネイティブアメリカンの売買取引の一部でした。時代が下り、現代のアメリカ合衆国となるヨーロッパの植民地化時代には、初期のヨーロッパの農民たちが生きている柵としてヘッジ・リンゴを評価した事がわかるでしょう。密接に間隔を置いて並んだ棘のある木の列は、実際、豚を閉じ込める柵となるのです。

 私たちの農場は1902年に開拓されました。他の多くの改善策と共に、初期の入植者は畑と畑の間に境界線を引くため、そしておそらくフェンスを造るために、ヘッジの木を列に植えました。

 約60年後、これらの木の多くは、次の農場所有者のワイヤー・フェンスを支える支柱を造るために伐採されました。 支柱の多くはまだ働いていますが、55年以上未処理の土壌に触れていたので、多くの柱は取り替える必要があります。

 そこで私は、最初の収穫で地表近くまで切り戻した株から再生した生垣用の若木から取れた柱で、必要に応じて支柱を置き換えています。 私は、100歳くらいだと思われる切り株から、直径 20cm の真っすぐした木が9本以上も育っているのを発見し、その時私がいかに喜んだか想像が付くことでしょう。

 私たちの土地にとって、ヘッジにはもう一つ別の機能があります。それは熱。 チェーンソーのチェーンが、時々火花を飛ばす程硬い木ですが、その熱エネルギー密度と、濡れていても容易に割れることは美味しい利点です。 私たちは、グリルや燻煙機にもヘッジの木の塊を使用していて、アウトドア料理の時、自家製のヘッジ炭に勝るものはありません。

 ヘッジは火花が多く散り、よく弾けるので、燃やすのを嫌がる人もいるでしょう。 私たちはその暖かさと同じくらい、暖房器具の中でヘッジから生み出される花火が大好きです。 私はヘッジの木を使ってナイフのハンドルを作ることも好きです。 一部の人々は、マンモスが大昔にしたように、ヘッジフルーツを収穫します。 しかし、食べるのではなく、それらを使って家の昆虫やクモを撃退させ、医薬価値のある化合物の原料としても使用します。

 私がオサージュオレンジに感じる愛情は、その歴史と多様性の両方に関係しています。 私はそれを再生可能な資源として余すところ無く使うことができます - 少なくとも私の住んでいる地域では。 あなたの人生をより豊かに、より可能に、あるいは少なくとももっと楽しめるようにする素晴らしい資源をあなたの地域で発見したら、それらについて学びたいと思っています。

 どうぞ、HWill@MotherEarthNews.comにEメールを送ってください。もし可能でしたら、写真も。あなたの再生可能な資源の情報を将来の雑誌に掲載出来るかもしれません。

 また4月にお会いしましょう。

ハンク

翻訳:堀水 理佳代

 

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Growing Renewable Resources

By Oscar H. Will III

February/March 2018