ヤギのミルクはある？

文：ドミニク・ラモンターニュ（Dominic Lamontagne）

翻訳校正：沓名 輝政

　牛よりも小型でコストパフォーマンスに優れるヤギは、ミルクやチーズなどの畜産物を自家生産しようとする農家にとって実用的な解決策です。ヤギは原則的に人懐っこくて世話しやすいですが、他の酪農動物と同様、最高の産物を得るためには、正しい搾乳方法を知っておく必要があります。搾乳台の作り方から始まり、乳用ヤギの正しい手搾りの方法、新鮮なミルクのろ過や瓶詰めの方法まで、順を追って説明します。

搾乳台を作る

　搾乳台は、簡単に作れる必須アイテムです。私たち家族が搾乳のために使うのはもちろんですが、ヤギを固定し、ひづめの手入れをするときなどにも重宝しています。屋内で使用するのであれば、耐候性は必要ありません。またスロープも心配なし。ヤギは敏捷なので、少し練習すれば、特に給餌器に穀物がある場合は、喜んで台の上に登ってきます。私は荒挽きの材木を使うのが好きです。普通の材木より安くて丈夫だし、自分で切り出せるからです。この作業案に記載されている寸法は、荒挽き材のものです。つまり、板の寸法は、標準的な材木の公称寸法ではなく、実際のものです。例えば、荒挽き材の2×4材は、1-1/2インチ×3-1/2インチという標準的な2×4材ではなく、実際には2×4インチなのです。この作業案を標準的な材木で作る場合、寸法は同じですが（特記事項以外）、材木の幅と厚みが小さくなるので、それに応じて寸法を調整する必要があります。

　ステップA：2本の2x4材（42インチ）と2本の2x4材（18インチ）を長方形になるようにネジ止めし、短辺が長辺の内側に来るようにして、搾乳台の土台を作る。次に、15-1/2インチの4×4材を、搾乳台の後方になる部分の内側の両角にねじ込む。2×4材（22インチ）を搾乳台の前面下部にネジ止めする。

　ステップB：22×42インチの合板をフレームの上部にねじ止めする。15インチの2×4材を1本、幅の広い方を下にして、奥の端から7インチ（178mm）の位置で、合板の上部にネジ止めする。

　各2x6材の上部外側から斜めに12インチ（305mm）下の位置まで切り落とし、仕切り柱を作る。次に、各柱を搾乳台の前面に、4インチ（102mm）間隔になるようにネジ止めする。そして、2本の柱の前面に16インチの2×4材を下から26インチ（660mm）の位置でネジ止めする（柱の取り付けを容易にするため、私は柱をネジ止めするまで搾乳台の脚のない方の端を高さ7-1/2インチの木片の上に置き、固定するようにした。標準的な2×8材は、まさにその幅)。

　ステップC：2本目の15インチの2×4材を、幅の狭い面を下にして、搾乳台の後方、最初の15インチの2×4材の前に、ねじ止めする。これは、後で追加する脚部拘束具のためのもの。

　16×10インチの合板の中央に直径6インチ（152mm）の円形の穴を開け、餌入れを固定する。16インチの2×4材の上に乗るように、仕切り柱の前面に餌棚をねじ止めする。私は素焼きの植木鉢を餌入れとして使っています。縁があるので、穴にぴったりと収まります。上部が直径6インチの標準的な素焼きの植木鉢には、通常、縁があります。穀物を入れる前に、底の穴をふさぐのを忘れないように。搾乳台を頻繁に移動させる場合は、餌棚が便利な持ち手になりますが、斜めに筋交を設置する必要があります。

　77インチの2×2材を片側の仕切り柱の前面に揃えてネジ止めする。2×2材に沿ってフックを2つ取り付けるが、1つはペール缶を掛けるために上部に（ヤギの手の届かないところに）、もう1つは布巾を掛けるために約半分の高さに設置する。。。

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