オフグリッドの「悠々自適」エアクーラー

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オフグリッドの「楽チン」クーラー

私はいろんな言われ方で非難されてきました:けちん坊、世捨て人、中古車セールスマン、そしてある女性はカントリーシンガー、キース・ウィトリー (Keith Whitley) の幽霊だと思っていました。だけど私は自分で作れたり古い部品を継ぎ合わせたり、または無しですませる時、新しい高い物を買う人だと決して非難されたことはありません。DIYは、私のいちばん得意なことなんですよ、みなさん。

文: Robert D. Copeland

翻訳:金広 まさみ

 

 ここテキサスでは暑くなります。そして誰も1年の4か月の間、38℃の暑さの中一日中動き回りたくないです。あなたが私のようにオフグリッド生活をし、一日中店か建物の中で働いているか、動物が外で暑くなりすぎているかと心配なら、空間を冷やすことはやりがいのある課題になりえます。私は、電池、ソーラーパネルと自家製風力発電機(作り方を学べます)で小屋と農場を動かしています。だから私の小さな12Vの電気システムに、従来のエアコンにつなぐのは本当に電気を使いすぎます。せいぜい電気を少なく使うよう試みています。しかしここテキサスの北部地域に7月が巡ってきて、お隣さんのように冷やそうと思案しています。

 幸運にも冷凍庫を持っているし、冷凍庫の中には少なくとも水を凍らせた1ガロン[3.8L]瓶が1ダースあります。ある夜午後8時でまだ38℃だった時、2、3本を鶏の側に置いて少し涼しくさせられるかどうか見てみようと思いました。夜遅く小屋を覗いた時、彼らはみんな瓶の5cm  以内に座っていました。鶏は賢い。

鶏小屋を冷やすことができるなら、ストローベイルと漆喰でできた私の小さな家を冷やせると思いました。それはたった4.6×7.3m、頂点で4.6mの高さで、2階の吸い込み換気扇が溜まった熱を吸出す一方、反対の1階の窓の箱型換気扇が新鮮な空気をもたらします。でも、その新鮮な空気は日陰で35℃になります。それで私は小屋を冷やす安く効果的で低電圧の方法を思いつきました。 

 

オフグリッドエアコンの作り方

 僻地でオフグリッドですごく安いという単純な事実から、それを「チルビリー (Chillbilly:悠々自適な人) 」と呼んでいます。チルビリーは氷の入った瓶ひとつで、およそ5時間家を冷やし日中いちばん暑い間内部の温度を21℃から26.6℃以下に下げます。試すには30ドルあればいいでしょう。そして大きな家や建物を冷やさないとしても、真夏の午後を生き抜くには十分長く小屋、物置や鶏小屋を冷やすでしょう。

 

材料

・1ガロン瓶が6本入る大きさのプラスチック容器(18ガロン入りならもっと良い)

・12V換気扇、できればルーバーのついた小さい高速換気扇(小さい120V扇風機も良い)

・10~15cmの丸い鉄格子。換気扇がルーバー付きでないならルーバーのついた小さい床用の通気孔

・床、テーブルや台が水滴で濡れるのを防ぐためにかごに敷くタオルやパッド

・水を凍らせた1ガロン瓶6本

 

道具

・マーカー

・鋭い万能ナイフ

・ダクトテープ(選択で)

 

1)かごの小さい面の片方に換気扇の外枠に沿って線を引く。それから反対側に通気孔に沿って線を引く。

2)万能ナイフで線に沿って注意深く切る。

3)扇風機穴の内側に扇風機を置いて、空気の流れがかごに入る向き(扇風機にルーバーがないなら)か、かごから出る向き(扇風機にルーバーがあるなら)にする。そして必要ならダクトテープで固定する。次にもう一方の穴に通気孔を置いてかごから外を向くようにする。必要なら通気孔をダクトテープで固定する。

4)容器の中に凍った水の瓶をいれ蓋をする。

5)換気扇を12Vの電源につなぎスイッチを入れる。空気が容器に流れ込んで氷の瓶に接触して冷える。そして風を送る先は家や鶏小屋(最初に甘やかすのが誰かによる)。

6)氷が全部溶けて1日が終わる(願わくば)と、翌日また使うため瓶を一晩中冷凍庫に戻しておくか、使った氷の瓶と交換するための余分のものを持っておいて終夜使いまわす。

 

たのしい暮らしをつくる

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Homemade, Off-Grid Air Conditioner

June/July 2017

 

By Robert D. Copeland