電気自動車でどれだけ遠くまで行けるのか

電動自動車高速道路走行距離テストにおいて、日産リーフは130kmで充電が切れた。

Photo by Nissan

 

翻訳:堀水 理佳代

  

一回の充電で、電動自動車が高速道路におけるスピードで走行した時の、最も長い距離の世界記録が更新されました。どの車が記録を作ったかは、あなたを驚かせることでしょう。

 2017年4月1日、IT・アセット・パートナーズ(ITAP)は、テスラのモデルS P90D、シボレー・ボルト、および、日産リーフの3つの市販自動車を含む4台の電気自動車の高速道路のテストを実施しました。

 4番目のテスト車両はフェニックスとして知られています。このBMWは廃車になる予定でしたが、ITAPが買い取り、コントローラーとバッテリーを含めたリサイクル材を88%使用しアップグレードされました。車両とその改良にITAPがかけた全体の費用は、13,000ドル以下でした。

 走行距離のテストにおいて、それぞれの車は、カルフォルニアのチャッツウォースからサンルイスオビスポの、583kmの往復経路を可能なかぎり走行することを要求されました。

 日産リーフは130kmで最初に燃料が切れました。テスラのモデルS P90D は383.3kmで減速しました。販売されている自動車の中で最も長い距離を走ったのはシボレー・ボルトで、完全に停止するまで436.9km走りました。

 最大の驚きは、ヒューズが切れて停止するまで、547.7kmを走行したフェニックスです。 車にはまだ32%のバッテリ電力が残っていたので、ITAPは、1回の充電で640km以上走行できたのではないかと推測しています。

 フェニックスの成功は、将来の自動車設計における持続可能性を保証する強力な証です。廃品集積場行きだった車が、リサイクル材料を使ったアップグレードで最新の技術を上回るのであれば、他のポンコツが適切に使われた時、何が出来るのかは言うまでもありません。

 

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By Lydia Noyes

December 2017/January 2018