農業の夢を革新的な方法で叶える

マザーアースニューズ 自然 自給 DIY

農業の夢を実現するために、伝統的な農家で ある必要はありません。伝統的な農法にとら われず、大地を守ることを生業とする農家か らヒントを得てください。

 今ほど、自分の農業の道を切り開くのに適した時代は ありません。特定の植物に特化して生計を立てたり、自 分の農園に訪問者を招いてファーム・トゥ・テーブルの 食事を提供したり、地域の食料安全保障を高めるために 非営利団体を立ち上げたりと、ニッチ市場や人々にアプ ローチする方法が豊富にあります。オンライン販促の機 会や、ガーデニングや地産地消への関心の高まりから、 たとえ小規模な事業であっても、まず既存のニーズに基 づいて提供すれば、あなたの農産物を購入したり、プロ ジェクトを支援したりしてくれる人々が必ず見つかるは ずです。

 

 今回お話を伺った農家の方々は、地域が何を求めてい るかを見極め、独自の方法でそのニーズに応えていまし た。あなたも、地域や顧客とつながり、(誠実さを前面 に押し出しながら)彼らが求めているものに見合うもの を提供することで、同じことができるはずです。以下の 農家が語るように、自分の仕事に情熱と価値を吹き込む ことで、利益以上のものを得られるのです。

 

情熱を伝える

 

 私の息子、スコット・マイヤーは、ファーム・トゥ・ テーブルのアグリツーリズム施設、コンガリー・アン ド・ペン(Congaree and Penn、www.Congaree AndPenn.com)のオーナーです。彼は、消費者と食べ 物の間に深いつながりが必要であることを、自分のコ ミュニティで感じています。彼の350エーカー(140万 平米)の農場では、訪問者は柿、ザクロ、梨などの青々 とした樹木の列を歩き回り、農場の名物である地元の食 材を味わうことができます。スパニッシュモスに覆われ たオークの木の下でピクニックをしたり、人懐っこいヤ ギと触れ合ったり、馬車に乗ったり、サンザシ (mayhaw:学名 Crataegus aestivalis)など北フロリダ固有の果物をブレンドした特製サイダーで乾杯した りすることができます。  アグリツーリズムのおかげで、年間を通じて多くの人 がこの農場を訪れる流れができています。スコットは、 この農場の成功は、提供するメニューにあると言いま す。「[訪問者は]畑を歩いたり、手を汚したりするの は嫌でも、地元の食材や在来種の果物を皿の上で直接味 わえるのです」スコットは、このように食に焦点を当て ることで、それが生産された周囲の環境に対する意識が 高まることを期待しています。「鳥のさえずりや草むら を通り抜ける風の音を聞くような、静かで平和なひとと きを体験してほしいのです」  

 

 好きなことをやっていれば、人は集まってくるという のが彼の考えです。そして、コンガリー・アンド・ペン のマーケット・ガーデン・マネージャーであるミケイル・ メイナード(Mikael Maynard)もその信念を共有して います。フロリダ州ジャクソンビルを拠点とするミケイ ルは、パーマカルチャー・デザインのコンサルタント で、私の農場であるジョニー・アップルシード・オーガ ニックをはじめ、地元のさまざまな農場と教育センター で仕事をしています。「大変な仕事です。大変な仕事で すが、エキサイティングな仕事でもあります。何かに熱 中し、それを人々に伝えると、人々はあなたを助けたい と思うのです」と彼女は言います。  

 

 セントラルフロリダ大学で環境科学を学んで以来、ミケイルはパーマカルチャー関連の職を歴任し、しばしば再生手法の教育者としても活躍してきました。「私はた だ、より良い生活様式を人々に提供し、その方法を教え たいだけなのです」と彼女は言います。  

 

 そのため、ミケイルのキャリアは、クリエイティブな 仕事、実践的な作業、ビジョンのあるプランニングが混 在しています。日々の仕事では、カバークロップの交互 植え、多年草の植え付け、侵食の軽減などを指導してい ます。しかし、現在何がどのように育っているかに注意 を払うと同時に、ミケイルは未来のスチュワードでもあ り、勤務する農場の持続可能性を確保するために将来を 見据えたパーマカルチャープランを構築しています。

 

実践することで学ぶ

 

 コンサルティングを行う前、ミケイルは2016年にア ヤナ・ヴェルディと夫のジョンが設立したメルボルンの 「ヴェルディ・エコスクール(Verdi EcoSchool、 www.VerdiEcoSchool.org)」で教育者をしていまし た。アヤナの活動は、子どもの教育に焦点を当てた前向 きなものでもあります。彼女はエコスクールを通じて、 生徒たちに自然の中に浸ることから地元の動物園でのイ ンターンシップまで、実践的な学習体験を提供していま す。この学校の使命は、健全なコミュニティを構築する ために若者をエンパワーすることだとアヤナは言いま す。「私たちは、子どもたち、家族、そして大人たちに。。。

 

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