ハウスティーを作る

マザーアースニューズ 自然 自給 DIY

収穫した茶葉を使って、健康に良い成分や美味しい風味が詰まった自分だけのオリジナルブレンドのお茶を作ろう。

 

文:マギー・ブリントン(Maggie Bullington)

翻訳:松並 敦子

 

 皆さんが私のような方々でしたら、大きなお庭の手入れを楽しんでいらっしゃるかもしれませんね。もしかしたら、お庭ではたくさんの植物を育てていらっしゃいませんか。きれいだから、実がなるのが楽しみだから、あるいは、ただ元々生えていたからという理由で、多くの種類の木があるのかもしれませんね。ひょっとして、様々な植物が生息する森の一角に囲まれたお家にお住まいでしょうか。そんな植物の中には嬉しいものもあれば、なくなってくれればいいのにと思うものもあるかもしれませんね。

 植物の世界には、学問としての魅力があります。何かの拍子に、草むらの中で、それまで気づきもしなかった小さな花に目が留まることがあります。また、何年もの間、森の端に生えていたのに、その木の正体を知った途端、がぜん興味が湧いてくることもあります。時間をとって身の回りの植物の名前や用途を学ぶと、意外な発見や感動に出会うことが多いものです。

 伝統的に健康に役立つと考えられてきた植物の多くは、森や野原で簡単に採取できます。ごく一般的な木や植物にも、魅力ある健康効果があります。皆さんがお庭で育てている植物はどうでしょうか。そうした植物にも、きっと思っている以上に高い価値がありますよ。

我が家では数年前から「ハウスティー」と呼ぶお茶を作っています。庭や周辺の土地から材料として使える植物を集めて、独自のハーブティーをブレンドしているのです。決まったレシピなどありません。毎日ブレンドして作るので、味の好みや手元にある材料によって常に変化しています。身の周りにある植物を簡単にサッと食生活に取り入れられるなんて、ワクワクしますね。おまけに、冬の朝の食卓で、マグカップに入った熱々の自家製茶を頂けるなんて最高です。

 

極上のハーブ

 さて、どんな植物がハウスティー作りに適しているのでしょうか。伝わっている用途は何ですか。収穫法はどうですか。これから、お茶を作るために自分で栽培したり収穫したりするのが簡単で、手に入れやすい植物について話していきます。ここで取り上げられる以上、たくさん選択肢がありますが、まずは我が家のお気に入りを紹介しましょう。皆さんがオリジナルのブレンドディーを作ってみたいなと思ってくだされば嬉しいです。

 ブラックベリー(学名 Rubus fruticosus)とラズベリー(学名 Rubus idaeus)は両方とも庭で栽培できます。実もお茶に使えますが、一般的にはお茶には葉を使い、実はジャムや焼き菓子に使います。ブラックベリーの葉にはビタミンCが豊富に含まれているので、伝統的に喉の痛みや口の痛みの治療薬として使われてきました。赤いラズベリーの葉は栄養価が高く、高い抗酸化作用があります。

 ブラックベリーの葉は我が家のハウスティーの主要材料です。実がなくなった後、冬の霜で葉が枯れてしまう前に、大量の葉を乾燥させます。それから、袋に詰めて乾燥した棚で保管します。赤いラズベリーの葉も同様です。また、新鮮な葉を採ってきて、冷凍庫で保存することもできます。

 ブルーベリー(学名 Vaccinium cyanococcus)はお茶に加えても美味しいです。私はブルーベリーの葉を使うのも好きです。ブルーベリーには抗酸化物質が含まれているので、目や心臓の健康、糖尿病、脳の機能や免疫機能を助ける効果があると言われています。実と葉を収穫して、冷凍または乾燥させるだけで大丈夫です。

 私たちは庭でブルーベリーを栽培していますが、ブルーベリーは水はけが良い酸性の土壌と十分な日照を好みます。簡単に育てられるとは言えませんが、一度定着してくれると、本当に重宝します。ブルーベリーは1本の茂みから身体に良い葉や実がたくさん収穫できます。

エルダーベリー(学名 Sambucus nigra)は万能なお茶材料です。エルダーベリーには抗酸化物質が多く含まれ、ビタミンCも豊富なので、身体の免疫システムにプラスに作用して、風邪などの病気予防に役立ちます。花もお茶に使えますし、私は花の繊細で甘い香りが大好きです。晩春から初夏にかけては、レースの日傘を思わせるクリーム色の散形花序[花軸の一点から放射状に花柄が伸びる花序]を収穫できますし、秋になれば、熟した実が採れます。収穫したての実は漬けたり、乾燥させたり、冷凍できますが、生のまま食べてはいけません。

 私たちはエルダーベリーの大きな房を切り取って収穫して、スーパーのビニール袋に入れて冷凍保存しています。凍ったら、ビニール袋を軽く潰して、茎から実を取り除きます(フォークを使って、茎から凍ったベリーを「梳かす」ように取り除くこともあります)。そうやって、袋の中に実を詰めて、冷凍庫で保存しておき、冬の間使うのです。

 エルダーベリーはアメリカ国内で広く栽培されています。とても貴重なのに、エルダーベリーのようにごく身近な植物は魅力があります。住宅のフェンスや生垣にするのにも適しています。エルダーベリーは庭で栽培できます。半日陰を好みますが、日当たりの良い場所でも大丈夫なエルダーベリーは、庭で栽培できます。丈夫で用途が広いので、とても利用価値の高い植物です。

 エルダーベリーの採集には、注意が必要だと一言付け加えておきます。他の食用植物にも言えることですが、収穫したエルダーベリーが本当にエルダーベリーかどうか確かめてください。素人目にはエルダーベリーに見える疑似エルダーベリーには要注意です。間違えやすいものとしては、アメリカヤマゴボウ(学名 Phytolacca americana)、ドクゼリ(学名 Cicuta douglasii)、ヘラクレスクラブ(学名 Zanthoxylum clava-herculis)などがあります。道端や農薬散布の可能性がある場所に生えている植物は避けましょう。また、エルダーベリーを収穫する場合、緑色の実、茎、皮、根などは人間に有毒なので、食べてはいけません。。。

 

* 今号の記事全文は11月上旬までのご注文でご利用いただけます。こちらからどうぞ

* 今号の和訳抜粋サンプルはこちらからどうぞ

* 和訳全文は1年おきに発行される和訳電子版のバックナンバーでお楽しみください