自然が与えてくれるもの|突撃レポート

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ちょっとした準備と丈夫な道具があれば「ラットレース」から離れて自然の中で過ごす時間は、リフレッシュしてリラックスできるものです。

 

文と写真:ジョセフ・ニール(Joseph Neel)

翻訳校正:沓名 輝政 

 

自然は、私たちがその恩恵に気づくかどうかは別として、さまざまな形で私たちに恩恵を与えてくれています。しかし、自然は私たちが利用するためだけにあるのではありません。いくつかの基本的なガイドラインを守ることで、誰でも自然に感謝しながら関わることができるのです。以上。ただ実行のみ!」

 最近は、外に出て自然と触れ合うことの優先順位が高い人がいます。靴ひもをしっかりと結んで外に出て荘厳な世界に飛び込みたいのなら、テクノロジーから離れ、リラックスできる音や香りに包まれながら過ごすことは、癒しの時間にもなります。

自然に育まれる

 自然をありのままに受け入れることができれば、それは自分に有利に働くことがあります。重力が味方してくれるなら「仕事」を減らすことができます。乾いた落ち葉や木、流木は、暖をとるのに役立ちます。また、薪の上に座ったり、機材の下に薪を敷いたりすることで、湿気ることがありません。

 火を消した後、残った灰を炭の上に捨てれば、火が消えたことを確認できます。灰が朝露でまだ湿っているときは、特に効果的です。

 また、水辺であれば、水分の補給はもちろん、食器洗いや洗濯など、水を持ち運ぶ必要がない方法もあります。30分ほどお湯を沸かして冷ます人もいれば、浄水器やヨウ素剤を使う人もいます。さらに、水辺が近ければ、泳ぐこともできます。これは一日の始まりにぴったりです。

 ハイキング、キノコ探し、焚き火用の薪や棒、枯葉集め、バードウォッチング、杖をついての散歩など、水辺でのキャンプでなくても、季節によってできることはたくさんあります。ゴミ箱が近くにある地域もありますし、ゴミは自分で持ち帰ることもできます。

備えあれ

 ハイキングやキャンプなどの活動において「常に準備を怠らない」という言葉は十分に立派なガイドラインですが、時には「少ない方がいい」ということもあります。しかし、滞在する地域によっては、天候が予測できず、テントに小さな穴が開いただけで、眠れなくなることがあります。簡単な修理キットや救急箱があれば、ちょっとした悩みの種や怪我から解放されるかもしれませんし、行き先を決める際に下調べをしておくのもよいでしょう。

 キャンプでもハイキングでも、クッション性が高く、丈夫で履き心地の良いブーツを持参しましょう。ブラダーとストラップの付いたバックパックや、簡易ベッドも便利です。快適な滞在をしながらも、比較的簡単に荷物をまとめて出発できるような場所を設定しましょう。

 多くの場合、お金をかけた分だけのものを手に入れられますが、コスト(と重量)を削減できる部分を知っておくことは有用です。私は、比較的安価でありながら、ポケットや蚊帳の付いた質の高いジップアップハンモックを見つけました。カップルで寝られるようなものもありますよ。丈夫なナイフをお持ちの方は、切れ味の良さを確認してください。

 ハイキングの場合は、きれいな水をたくさん持っていくこと、また、ヨウ素、ナトリウム、マグネシウムを含む食品を持参すると、より効果的です。コーヒーは、安いインスタントコーヒーのパックを使えば、混乱が少なくなります。調理用のロケットストーブも調べておきましょう。また、流水や川の石を利用することで、物を長く冷やした状態に保てるでしょう(単に魔法瓶を利用してもよいですね)。

 衛生面では、除菌効果のあるウェットティッシュを用意しておくとよいでしょう。また、基本的な掃除用に重曹、酢、レモン汁を持参するとよいでしょう。松ヤニ油やヤギのミルク石鹸など、自然で生分解性の高い製品が理想的です。口腔衛生には、ココナッツオイルとペパーミントを配合した炭ベースの歯磨き粉を使うのがいいですね。川の水は飲用以外の用途にも使えますが。。。  

 

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