北米家禽調査結果

米国家畜品種保護団体は2015年に実施した家禽調査結果をまとめ有望な統計結果を得た

 

 

翻訳:ドレイパー 愛

 

何品種の家禽類がアメリカにいるのだろうか?米国家畜品種保護団体 (The Livestock Conservancy) はその総数だけでなく、それぞれの品種がどのくらいの数存在しているのか知りたかった。その答えを出すため、鶏、鴨、雁、七面鳥を含めた包括的な調査である北米家禽調査を実施した。

 昔アメリカの家禽類の品種は飼育されていた地域の数で異なる程多種多様で、在来種はその土地独自の環境で強く育つよう進化した。この数十年の間、近代農業では利益を極限まで求めるため商用家禽品種が要求される。飼育地での適性や耐病性、母性本能【を持ち合わせているかなどの特性】を犠牲にし、重量増加が速く、産卵数が安定している特徴を持つ家禽種が推奨される。

 調査実施のため、米国家畜品種保護団体は農場主、家禽愛好家、孵化場、大学など4百万人の家禽に興味を持つ人々に依頼しデータ収集を行った。調査結果によると、アメリカでは50品種以上の鶏が絶滅危機にあり、約36品種の鴨、雁、七面鳥類が同様の状況ある。しかし調査結果からは多くの朗報も伝えられた。オーピントン、ワイアンドットの2品種の鶏については絶滅危機を脱しており、家禽類の26%については前回の調査時よりも個体数が増加していた。七面鳥や鴨の在来品種については特に増加していた。家禽愛好家が家畜の歴史的重要性を模索し続けている証拠である。

 2015年に行われた同調査の全データは TheLivestockConservancy.org の「North American Poultry Census」をご参照。

 

たのしい暮らしをつくる

マザーアースニューズ

購読登録はこちらからどうぞ

 

本記事のかんたん購入は

こちらからどうぞ

 

North American Poultry Census Results

By Lydia Noyes

April/May 2018