西オレゴンでのオフグリッド生活

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数十年にわたり太陽光発電で生活してきた筆者が、電圧の理解と使用量の削減について、オフグリッドをガイドする。

文:マーク・S・マクナット(Mark S. McNutt)

翻訳校正:沓名 輝政

 

 私は長期継続と決意の記録を更新しているに違いありません。オレゴン州西部でオフグリッド生活を始めて40年目を迎えました。

 私はこのように育ったわけではありません。私は何世代にもわたる自営農家とつながりがありますが、ニューヨーク市から16kmも離れていないニュージャージー郊外で育ちました。プロのジャーナリストだった父は、都会でフルタイムで働きながら、大きなコンクリートブロックと漆喰の家を建てました。

 コンクリートを混ぜたり、物を作ったりして育つうちに、私には為せば成るという意識と問題解決思考が身につきました。私は現実的な人間ではなく、スピリチュアルな人間です。私は占星術コンサルタントとしてビジネスを成功させ、国内外を問わずクライアントにサービスを提供しています。2000年頃、オレゴン州ユージーン近郊の郡で初めてのストローベイルの住宅許可を取得しました。186平米の八角形の2階建てで、私たちの土地から切り出した丸太の柱と梁が、ストローベイルの充填壁と断熱材を支えています。ほぼすべての規格木材は、持続可能な方法で伐採し、ここで製材しました。かけた費用は、商用木材の10%で、質ははるかに良く、100km の輸送を節約しました。私たちの天井断熱材は、リサイクル・ブルージーンズから作られた R-38 断熱材で、ピンクのグラスファイバーとほぼ同じ厚さですが、特に頭上に設置する場合は、はるかに有害性が低いです。

 ソーラーでオフグリッド生活するのが過酷なのは、オレゴン州中央海岸付近。年間2,540mm以上の雨に恵まれているから。雨が多いのはどんより暗い時期で、夏はほとんど降りません。私たちは流域のはるか上流にある狭い谷に住んでおり、その真ん中を小川が流れています。この小川はサケの産卵に使われるため、汲み上げたり、ダムや放水路を設置したりすることは許されていません。風力発電機も水力発電も選択肢にはありません。

 では、どうやって発電したのか?我々の場合は、時間と知恵と努力。オフグリッド生活を考えている人なら、私はその学習曲線を手助けできます。

 まず手始めに、ソーラー発電をするのであれば、大きな投資をして、できることなら一度にすべてを手に入れましょう。ソーラーパネルは、ワット数、電圧、アンペア数、そしてエネルギーの蓄積と転送方法が一致していなければなりません。ソーラーパネルは価格が下がってきており、他のハードウェアもほぼ下がってきています。1990年に私が初期投資した約3,000ドルは、インフレを考慮しても、現在では約1,000ドルになるでしょう。

 私は送電網の相互接続には乗り気ではないですが、すでに送電網を利用しているのであれば、オフグリッドにしてお金を節約するのは難しいです。しかし、私が住んでいる地域では、冬の嵐で木が倒れたために送電網がダウンすることが年に数回あり、送電網がダウンすると相互接続は役に立たなくなります。もしあなたが新しく始めるのであれば、そして特に送電網から切り離されているのであれば、オフグリッドシステムを設計して生活するのが良い方法かもしれません。システムは時間、知識、適応性によって改善されます。

 私たちはもともと、現在住んでいる場所の山の上に住んでいました。1990年に辺境住宅パック(remote home package)にお金をかけるまでの約6年間、電気のない生活を送りました。それから数年後、2001年頃、私たちが恒久的な家を建てる許可を得たとき、電力会社は道路から 30m も離れていないところに電線を引くのに4,000ドルを要求してきました。そして、通常数日間停電する月も含めて、毎月請求が来ることになりました。そこで私たちは、代わりにソーラーシステムにさらに4,000ドルをかけたのです。

 手始めに、185ワットパネル何枚かにお金をかけました。当時は大きな支出でしたが、今はそうではありません。もっと大きな投資をすぐにすればよかったと思っています。パネルの寿命は30年以上になることが多く、そこに節約効果があります。システム停止で大損失を被り、私は最近、40年使用したパネルを引退させました。

 数々のアップグレードに投資しても、今までに何千ドルも節約できたはず。昨年はパネルとバッテリーにさらに1,000ドル投資し、システムを1,160ワットから1,990ワットにし、さらに蓄電池も増やしました。カリフォルニアの南部で起きた9本の「大気の川[空を水蒸気が川のように流れているもので、湿った空気が低空の強い風、ときにハリケーン並みの強風に乗って流れてくる]」の間、数週間にわたって前例のない暗い天候に見舞われたことを除けば。通常、冬は4日に1日くらい晴れ間があれば充電できるものですが、1週間も太陽が出ないのはひどすぎます。

 私たちは、家、作業場、そして2つの小屋と、それぞれの建物に別々のソーラーシステムを設置しています。つまり、あちこちに電線を引いたり、最悪、電磁場(EMF)過敏の私に悪影響を及ぼす110ボルトの交流(VAC)に変換したりする必要がないのです。また、異なるがうまく組み合わせた構成により、古い小型パネルも含め、異なるサイズのパネルを使用できます。また、各パネルや組み合わせたグループに必要なのがそれ自体のチャージコントローラー。。。

 

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