りんごパイ(狩り)みたくアメリカ的

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食の持続可能性を高めるために、最も適した果物は何でしょうか?おそらく、あなたの栽培地域では、オレンジやモモが最適でしょう。暑くて乾燥した地域では、デーツやレーズンが適しているかもしれません。でも、私はいつもりんごを選んでいます。アイダホの田舎町とその寒冷な気候でよく育つからかもしれません。あるいは、私の住んでいた地域が、他のどの果物よりもりんごの栽培や保存についてよく知っていたからかもしれません。

「悪くないんです。オーガニックだから。虫を切り離せばいいだけだから」

 この文章を書きながら、私は笑ってしまいました。私たちにとって、「オーガニック」はりんごを育てる方法でしたが、それは、黒くもろくなった虫のトンネルから良い果実を切り離すことを意味しました。現代の技術では、蛾の捕獲器や果実の障壁、イモムシだけを狙う細菌性毒素などの有機殺虫剤を使用します。しかし、私たちにとってりんごの季節とは、友人から電話がかかってくることでした。「なあ、全部落ちる前にこの実を取りなよ!」と。そして、その友人の農場に乗り込み、茶色い紙袋に入れて積み込み、数週間分のりんごを加工するのです。

 りんご酢やアップルソースには、虫くいりんごがちょうどいいって、ママが言ってました。良い部分を切り取って、鍋に放り込む。悪い部分は鶏の餌に。果実を煮て、ビン詰めの瓶に汁を出し、果実をつぶす。アップルソースはパンケーキのトッピングになり、レシピの「油」代わりにもなりました。まあ、瓶から直接食べなければの話ですが。

 大人になってからは、友人の木の穂木を自分の木に接ぎ木して、1本の幹から複数の品種ができるようにしました。近所のガーデンセンターでは手に入らないようなユニークな品種を、自分の住んでいる場所の冷涼な時間を調べて購入します。今の農園には、「Pink Pearl(ピンクパール)」「Niedzwetzkyana(ニードツベツキアナ)」「Smokehouse(スモークハウス)」の若いりんごの木があります。

 私が育った環境からか、りんごは一年を通じて持続可能な農業に不可欠なものだと考えています。高く育つ多年生植物であるりんごは、最後の霜が例年並みに降りたときにたくさん実をつけるので、花が最も傷みやすい時期に霜が降りたとしても、沢山の実でやっていけます。りんごの保存性、レシピの多様性、そして木が長持ちすることから、りんごは食料安全保障の最重要品目です。りんごについてもっと知りたい方は、本誌70ページの「最盛期のりんご狩り」をご覧ください。

 りんごは、今やアメリカの生活に欠かせない存在で、他の国も市場に挑戦しています。りんごは北米原産ではないにもかかわらず、りんごとアメリカの神話がいかに絡み合っているか、若いころの私はそれを笑っていたかもしれない。しかし、親友が母国ナイジェリアの農場をいくつか訪ねた後、ナイジェリアのりんごの写真を見せてくれました。皮の質感や色はアメリカのりんごに似ているが、形はむしろオックスハート・トマトのようでした。今、私たちはザンビアの協同農場でりんごの木を手に入れようとしています。難しいが、不可能ではありません。もし、すべて失敗したら、植物検疫証明を受けた台木を持ち込み、ザンビアのウェスタン・プロビンスで成功しているりんご農家から穂木を購入することも可能です。りんごはアメリカでは象徴的な存在ですが、さまざまな場所で食料確保に貢献できるのです。

 お住まいの地域で最もよく育つ品種は何ですか?どのように保存していますか?また、虫はどのように対処していますか?MAmes@MotherEarthNews.com 宛に教えてください。

 あなたの秋のりんごが甘くさわやかでありますように。

―  マリッサ・エイムズ(Marissa Ames)

翻訳校正:沓名 輝政

 

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