生鮮食品が、TVディナー [セット冷凍食品] やインスタント食品を凌駕しつつある。Photo by Getty Images/hillwoman2
翻訳:金広 まさみ
栄養士にとって嬉しいことに、健康によい食が合衆国で始まっているかも知れません。個別包装された食品の売上高が国中で不振です。そしてその傾向は、止まる兆候を見せていません。買い物客は店の中央で過ごす時間を短くし、代わりにほとんどを周辺あたりから買っています。評判を博した報告は、新鮮な乳製品、農産物と食肉コーナーの肉が、だんだんショッピングカートの中の加工食品に取って代わっていると明らかにしています。
何がこの変化を起こしているのでしょう?アメリカ人は、長い成分表に用心深くなっていて、現代の買い物客は多額のマーケティング経費のかかった昔ながらのラベルに散財するより、心地良く各お店のお客さんになっています。これらのラベルの多くは、望ましくない砂糖や防腐剤の製品を削り落としていますが、だんだん加工食品ではなく成分を買おうとしている既存顧客にとっては、わずかすぎるし遅すぎるかもしれません。
一から始めようというこの傾向は、多くはミレ二アル世代 [1980~2000年代前半に生まれた世代] に起因し、その中にはグレートリセッション (Great Recession) の間、全ての食材を使って料理する方法を学ぶことによってお金を節約した人たちがいました。その食材は(食物繊維の含有量が多く)加工食品よりお腹が満たされる傾向があります。10年後でも、多くの人が一から料理した食事を出すのを好むでしょう。またソーシャルメディアの普及で、果物や野菜の自然な色の食事を見せ合うのが流行となってきました。
より健康に良い食への今の傾向が、一時的流行の単なる残像であろうとなかろうと、多くのアメリカ人が、あまり加工されていない食物を試しています。そして新鮮な食物を食べて楽しんでいます。
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マザーアースニューズ
Packaged Food Sales Decline
By Lydia Noyes | February/March 2018
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