カスタマイズできる流しにすることで、屋外のどこでも水道を使える。
文と写真:ジョシュ・ロウ(Josh Lau)
翻訳:沓名 輝政
道具と資材
必要な材料はほとんど中古で手に入りますし、古いシンクはゴミ捨て場で見つかるかもしれません。また、リノリウムを販売している床材店などにも問い合わせてみてください(おそらく喜んで手放せる廃棄品を持っていることでしょう)。
メス-メスのホース-パイプのアダプターを探すのに苦労するかもしれません。もし、倉庫の棚にない場合は、お近くの金物屋さんに聞いてみてください。「NHT(ナショナルホーススレッド)-to-NPT(ナショナルパイプスレッド)」アダプターと呼ばれるものです。このシンクは屋外で使うので、PVC製ではなく真鍮製のアダプターをお勧めします。
このプロジェクトは非常にカスタマイズしやすいので、この材料リストはあくまで出発点として役立ちます。あなたの屋外キッチンの詳細が決まれば、具体的な材料と金額を計算することができます。
手ノコまたは電動ノコギリ
電動ドリル
アジャスタブルレンチ
1/4インチまたはそれ以上の厚さの合板から一部切り出したもの
2x4材
デッキスクリュー
リノリウム
キッチンシンク(排水口金具付)
建築用接着剤
鋲またはホッチキス
芝刈り機の車輪(取り付け金具付)<2>
流し台・浴槽のコーキング
台所用水栓
ガーデンホース
ホース-パイプアダプター(メス-メス)
ガーデンホース用のY字型コネクター
ガーデンホースのスプレーノズル
PVCパイプ
放水ホース
鶏を屠畜したことがある人なら、それが屋外での仕事であることはご存知でしょう。そして、もし水なしでやったことがあるなら、あなたは尊敬に値します。水道があったほうが便利な作業でも、可搬式の屋外キッチンを作れば、簡単で経済的なのです。この設計ではガーデンホースが接続されていますが、小さな貯水タンクも簡単に取り付けられるので、敷地内で好きなように移動させられます。一人でも扱える軽さですが、外に置いても大丈夫なほど頑丈です。
カウンタートップの検討
このプロジェクトの素晴らしいところは、カウンターも含めて、お好みの寸法にカスタマイズできることです。まず、キッチンのカウンターの大きさを測ってみてください。手を置いたときに肘の角度が90度にならないようなら、それに応じて屋外キッチンの高さを調整します。
次に、カウンターの長さと幅を把握し、そのサイズに合板をカットします。次に、カウンタートップの側面用に2×4材を2本、カウンタートップの両端用に2×4材を2本カットします。合板の裏側に2×4材をネジ止めして、カウンタートップの端にします。
リノリウムがまだカット前であれば、カウンタートップとほぼ同じサイズにカットしますが、縁に沿わせて下側まで回り込ませるのに十分なだけ余らせます。
次に、カウンタートップとリノリウムにシンク用の穴を開ける必要があります。先にリノリウムをカットしておき、それをカウンターの型紙にします。シンクの大きさに合わせて、リノリウムに「X」を切り込み、徐々にその切り込みを大きくしていくのが一番簡単でした(水栓金具のためのスペースを残すことを忘れないでください)。リノリウムとシンクを仮組みして、すべてが正確に組み合うことを確認します。納得できたら、カウンタートップにリノリウムの型紙で穴を書き写し、次に穴をカットします。
リノリウムをカウンターに貼り付けるには、建築用接着剤を使用します。接着剤が固まるまで、リノリウムの上に何か重いものを載せて押さえます。リノリウムを上の縁と下の縁を包むように巻き込んで、2x4材の下側に鋲かホッチキスで固定します。
次に、脚板と補強する部材(水平な貫と斜材が2本ずつ必要)用の2x4材の寸法を測り、カットします。脚の寸法を測るときは、車輪を考慮するのを忘れないようにしましょう。車輪のない脚は、屋外キッチンが水平になるように長めにカットする必要があります。また、棚板をつける場合は、後脚をカウンターより上に充分に突き出る長さにします。
カウンターに脚を付け、水平な貫板を付けます。斜材(方づえ)の両端は、水平な貫板の両端と揃い、カウンタートップの両端の内側となるように、取り付ける前に面取りします。キャスターを取り付けます。
シンクをカウンタートップに取り付けるために建設用接着剤を使用し、その後、継ぎ目の周りにコーキングします。。。
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