犬のコンポスト中毒を防ごう

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コンポスト容器を好奇心旺盛な子犬たちから避けることで、地球にやさしく犬にも安全な家庭を保とう。

 

文:アメリア・アイガーマン(Amelia Eigerman)

翻訳校正:沓名 輝政

 

「キノコ中毒(mushroom toxicity)」や「堆肥中毒(compost toxicity)」と呼ばれる真菌症で、動物病院の救急外来を受診する頻度は思ったより高いようです。カビや腐った食べ物が原因で起こることもありますが、飼い主は、愛犬が過去数時間以内に堆肥置き場に行ったからだと行き着くことがよくあります。しかし、愛犬の安全を確保するために、飼い主ができることはたくさんあります。やっかいな犬の鼻よりも先回りして、コンポスト容器を防疫しましょう。もう、家に帰ったら震えてる子犬がいるなんて心配はありません。

コンポスト中毒の原因は何か?

 コンポスト(堆肥)中毒は、カビの副産物によって引き起こされます。だから、カウンターの上で何週間もカビていたパンを食べるのは良くないのです。また、人間よりも舌の肥えていない犬のほうがはるかに多く堆肥中毒になる傾向があるのもそのためです。症状としては、全身の筋肉の震えや脱力、嘔吐、発熱、発作、過敏症や反応性の増加などがあります。動物に異常な症状や行動が見られたら、まず獣医師に連絡するのが一番安全な方法です。

 カビの毒素がどのように犬の病気を引き起こすかは完全にはわかっていませんが、マイコトキシン(カビ毒)が中枢神経系(脊髄や脳)に作用することは分かっています。食べたカビの量が症状の重さに関与していますが、堆肥の中にどれだけのカビが含まれているかを知る方法はありません。一つの堆肥の山の異なる場所でも、マイコトキシンの量は異なることがあります。カビのない堆肥というのは存在しないのです。堆肥化の目的を損なうようなものですからね。

堆肥中毒の診断と治療法

 堆肥中毒の犬を診断するのは少し難しいかもしれません。獣医学研究所の中には、堆肥やその他の潜在的毒性物質のマイコトキシンを分析する能力を持つところもありますが、この検査は容易ではなく、また迅速に利用できるものでもありません。犬の血液からこれらの毒素を分析できる研究所を見つけるのはさらに稀なことです。このように、決定的な診断法がなければ、堆肥が犬の症状を引き起こしたかどうかを確かめることは不可能に思えるかもしれません。

 しかし、堆肥中毒の症状は、あなたが何を探すのかを知っていれば、かなりはっきりとしています。堆肥中毒の診断は、犬の見た目や行動、治療に対する反応、そして堆肥を食べたことのある履歴などに基づいて行われます。ですから、犬が何か食べてはいけないものに手を出したかもしれないと思ったら、獣医に知らせることがとても重要です。堆肥の山やゴミ箱に犬の活動の兆候が見られたら、獣医に連絡する価値があります。。。 

 

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