夏にちびちび飲みたいロゼビール 

マザーアースニューズ DIY 食

あなたの味蕾がワインに大喜びしようが、ビールを強く望んでいようが、ロゼはその両方を兼ね備えた極上の飲み物。

文:クリス・コルビー(Chris Colby)

翻訳: 鍵山 美保

 

 ロゼワインの人気が高まってきています。缶入りのロゼが酒店の棚に登場してから数年になりますが、それ以来、特に夏場は大いに注目を集めています。そしてクラフトビール業界では、醸造業者は常に新しくてエキサイティングなものを作ることに情熱を燃やしています。そう、トレンドを追いかけて、醸造業者もアマチュア醸造家も多くが、ロゼビール作りに挑戦することにしたのです。

  

ところでロゼって何でしょう?

 ロゼビールは、幅広いビールの種類を網羅する包括的な用語です。大半のロゼは、ブドウを発酵させるか、あるいは発酵後にワインを混ぜたペールエールです。 ブドウやワインを加えることによって色が赤くなり、ときにはワインのような特徴を見せるようになります。ロゼビールの中にはフルーツが使われていたり、ブドウ以外の味がついているものもあります。ほとんどがドライですが、甘口もあります。(大半のドライロゼビールは、ドライなワインを特定するときによく使われる「brut」というフランス語で表記されています。)酸味のあるものもあります。ほとんどのロゼビールは、比較的アルコール度数が低いですが、高いものも少しあります。風味付けや色付け、酸味付けのため、オーク樽で熟成されるものもあります。たいていの場合はホップでごく軽く香り付けされますが、 IPA の人気を踏まえ、苦味のあるロゼも作られています。さまざまなスタイルのビールが「ロゼ」とラベル付けされてきました。ペールエー ル、ペールラガー、ランビックビール、セゾンビール、ゴーゼビール、ケトルサワーなど切りがありません。このように、ロゼビールというのは実に包括的な言葉なのです(ほぼどんな意味にも使えるような)。

 基本的には、家庭でロゼビールを作る場合には 2 通りの方法があります。自家醸造では醸造過程でブドウを加えるか、一次発酵中、あるいは熟成期間にブドウ果汁を加えても良いでしょう。もしくは、出来上がったビールにワインをブレンドしてロゼを作ることもできます。後者の場合は好みの色と味にブレンドできます。ペールビール 19 に対して赤ワインはわずか 1 の割合で、くっきりとしたピンクの色合いが出せます(正確な色調は、主にワインの色の深さによって変わります)。このテクニックを使えば、ブレンドされていないビールとブレンドされたロゼの両方を楽しむことができます。また、この方法で作れば、ワイン用のブドウを調達する必要もありません。ワイン生産国以外、特に秋に収穫できない国では、ブドウの調達は難しいこともあるでしょうから。。。

 

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