写真:ロイド・カーン
Photo by Lloyd Kahn
翻訳:堀水 理佳代
アメリカ合衆国国勢調査局によると、米国における2016年の、新しい一戸建て住宅の平均的な大きさは2,640平方フィート(245平米)、1973年に比べて、約1,000平方フィート(93平米)大きくなっています。その傾向にもかかわらず、近年、一部の人々は住宅ローンや高い賃貸を払う選択をせず、少なくとも一度は、生活を見直し単純化し、小さいスペースで生活しています。
私の最新の本「Small Homes(小型住宅)」は、「tiny [Tiny Homes: 小さな家]」よりも大きいが、全国平均よりも小型な住宅に関する本です。これらは、より安価で、使用する資材が少なく、加熱と冷却が効率的で、メンテナンスと修理が安価です。掲載されている家のほとんどは、400〜1,200平方フィート(37〜111平米)の床面積を持ち、それは典型的な新しいアメリカの家の半分以下です。ユニークで芸術的なものからシンプルで低コストなものまでさまざまです。ある家は、シンプルで、所有者に経済的な費用で、寝る場所を提供する普通の建物で、ある家は、デザイン、木工、職人技、想像力、創造性、家庭づくりの魅力的な代表例です。
基本的なテーマは、ほとんど天然素材を使って家を建てることができるということです。この本に掲載されているほとんどの家は、所有者によって建てられています。他には、自身の計画を実行する建設者を雇った家も。ここには、デジタル時代でも通用する昔ながらのコンセプトが働いています。コンピューターは家を建てる事は出来ません。昔と同じ道具と、人の手がまだ必要なのです。
私は読者や建設者から、このサイズに属する家のストーリーを募集しています。可能でしたら写真も一緒に、SmallHomes@ShelterPub.com に送ってください。あなたが小さな家を持たない場合は、この本の事例が、あなたが小型化の夢を追いかける様に促す事を願っています。
建設、ガーデニング、ホームステッド(農的暮らし)などの現状の情報については、ブログ (The Shelter Blog) を参照してください。
たのしい暮らしをつくる
マザーアースニューズ
Small Homes Are Just the Right Size
December 2017/January 2018
By Lloyd Kahn
リーフスプリング
写真レベッカ・ラモント
木と金属を使った仕事をしているトラビス・スキナーは、小型住宅をワシントン州、オリンピア、リーフスプリングに建て、犬のパイと一緒に住んでいます。 備品からスイッチプレートまで、400平方フィートの構造の内部のすべてが手作りです。
ディガー・マウンテンの小屋
写真 スコット・マックレー
この1,100平方フィートの山小屋のLED照明は、美しい木骨造りを強調する効率的な手段です。小型な住宅は建設地にあった木材と、牧草地から探し出された2本の柱で構造が作られています。ソープストーンの薪ストーブが室内を温め、注意深く設置された天窓が、十分すぎるほどのヘッドスペースを提供しています。屋根のついたポーチは快適な屋外空間を提供します。
リサイクル材料のホームステッド
写真 ソフィ・ベリズルとマーク・ボーティン
この1,200平方フィートのケベックのホームステッドの窓は南に面していて、電気の光と暖房が必要最低限に抑えられています。この小型住宅を建てるために使われた資材の3/4がリサイクルで、建設と周囲の景観はパーマカルチャーの原則によって導かれました。
森の中の木製ユルト
写真 ジーザス・シーラ
この345平方フィートの木製のユルトのデザイナー達は、ユルトとその中の家具を手動ツールを使って現場で作りました。彼らは小型住宅の周りの倒木を木材にして使いました。
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