乾燥し熱を持った皮膚の炎症を抑えてくれる柔らかいハコベで作る良く効く軟膏を紹介します。
文:ド・ラ・フォレ (Rosalee de la Forêt)
翻訳:松並 敦子
この軟膏は虫刺され、赤い発疹、スパッと切れた傷口、その他かゆみを伴う皮膚の炎症に効果があります。好みで加えるラベンダー(学名Lavandula angustifolia)のエッセンシャルオイルにも同様の効果があります。ラベンダーは軟膏に良い香りを付けてくれるだけでなく、わずかですが防腐剤としての作用も期待できます。ここで紹介するのは、柔らかい軟膏のレシピです。軟膏を暖かい場所で保存するなら、蜜蝋を追加して硬めに仕上げましょう。蜜蝋は合計で約57gまで加えられます。出来あがり量 57gの容器4個分
- 2 large handfuls fresh chickweed
- 1-1/4 cup olive oil
- 1 ounce beeswax
- 30 to 50 drops lavender essential oil, optional
- 採れたてのハコベ・・・大きめの手で二握り程度
- オリーブオイル・・・1と1/4カップ (300ml)
- 蜜蝋・・・1オンス (28g)
- 好みでラベンダーエッセンシャルオイル・・・30~50滴
前日に準備しておくこと:新鮮なハコベを細かく切り、まな板か天板の上に薄い層にして並べる。12~24時間程度かけて、しおれさせる。
その翌日にすること:オリーブオイルの中にしおれたハコベを入れる。ハコベとオリーブオイルの量がほぼ同量なのが、軟膏には最適。
- オリーブオイルにハコベを混ぜ込んだものをブレンダ―またはフードプロセッサーに入れる。15~20秒ほど、ハコベとオリーブオイルがしっかり混ざり合うまで、撹拌する。(こうすることで、ハコベの細胞壁が壊れ、抽出プロセスが促される)。
- 1で撹拌したものを二重鍋、あるいは5cm程水を張ったフライパンに載せたボールの中に入れる。(ボールの底に水がつかないようにする)。
- 水を沸騰させて、ぐつぐつする程度に火力を調整する。時々オイルをかき混ぜながら、触るとかなり温かく感じられるまで加熱する。火を止めて、加熱したハコベとオリーブオイルを数時間休ませる。このプロセス(再加熱して、休ませる)を24~48時間のうちに数回繰り返し、ハコベエキスをオリーブオイルの中に完全に抽出させる。煙が出るほどオイルを熱くしたり、ハコベが揚がってカリカリになり始めないように気をつける。ハコベの成分が十分に抽出される程度の温度にオイルを温めること。オイルにハコベの成分が十分に抽出されると、オイルは鮮やかな緑色になる。
- 24~48時間かけた抽出プロセスが終了したら、二重にしたチーズクロスで濾して、オイルからハコベを取り除く。
- ハコベの成分が抽出されたオイルを240ml量り取る。(余ったオイルはボディー用の保湿剤として利用できる。240mlに満たないようなら、オリーブオイルを足して、240mlにする)。
- 二重鍋あるいは平鍋をごく弱火にかけて、蜜蝋を溶かす。蜜蝋の粒が小さければ小さいほど、早く溶ける。
- 蜜蝋が液状になったら、ハコベを抽出したオリーブオイルを加える。できるだけ熱を加えることなく、よく混ぜ合わせる。ラベンダーのエッセンシャルオイルを加え場合は、このタイミングで加える。
- 用意した缶、あるいはジャーに素早く注ぎ入れる。
- 軟膏が固まるまで冷ます。ラベルを付けて、涼しい場所で保管する。
この軟膏は1年間は保存できるので、様々な季節を通して、必要な場合に、あなたの助けとなってくれるでしょう。
片付けのヒント:軟膏を作るのに使った鍋は、まだ温かいうちに、ペーパータオルで拭き取ります。できるだけきれいに拭きとり、それからお湯と石鹸で洗ってください。
たのしい暮らしをつくるマザーアースニューズ
Soothing Chickweed Salve Recipe
By Rosalee de la Forêt February/March 2019
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