大型動物の肥やし

マザーアースニューズ 自然 自給 DIY

農場、酪農場、動物園など地元の調達先から糞尿を集め、作物が喜ぶ栄養豊富な堆肥を作ろう。

文:ジェフ・マイヤー(Jeff Meyer)

写真:ネイト・グラハム(Nate Graham)/ジョニー・アップルシード・オーガニック

翻訳校正:沓名 輝政

 農業やガーデニングをしない人にとって、悪臭を放つ糞尿(肥やし)の山は、通常、ハエを引き寄せる目障りな存在として敬遠されます。しかし、ほとんどの農家や菜園家は、このような肥やしを鼻で笑うようなことはしません(人によっては悪臭を放つ廃棄物と見るかもしれませんが)。むしろ、堆肥化して牧草や植物に撒き、その成長を助けられる栄養豊富な材料と見ます。

 マサチューセッツ大学アマースト校のエクステンション(公開講座)によると、動物は飼料に含まれる窒素(N)の約70~80%、リン(P)の60~85%、カリウム(K)の80~90%を排泄するそうです。肥やしは、同じ栄養素をゆっくりと着実に供給すると同時に、土壌の健全性と構造を改善する(肥料ではこれができない)ため、肥料の代わりになることが多いのです。

 家畜を飼っているのであれば、堆肥の山に入れるのに十分な量の肥やしができるかもしれません。しかし、そうでない場合は、工夫して未使用の家畜の肥やしの山がありそうな事業所に電話をすれば、珍しい場所から肥やしを入手できます。

調達に工夫を凝らす方法(とその理由)

 地元の有機酪農場、馬小屋、有機養鶏場、動物園、動物保護区などに電話をすると、十中八九、肥やしの運び出しを希望されるでしょう。適切に処理されない肥やしは、近隣の水路を汚染し、水生生態系を破壊し、有害な藻類を発生させる可能性があるからです。だから、肥やしの引き取りを提携することは、環境にとっても、提携に加わる側にとっても良いことなのです。

 屋外に放置され、風雨にさらされていた肥やしは、その栄養分がたくさん洗い流されたり、焼かれたりしています。ですから、新鮮であればあるほど良いのです。候補地が決まったら、その動物や肥やしについて次のような質問をしてみましょう。。。

 

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