トウモロコシの粒:シロップ漬けコーンのレシピ

バーモントでは、毎年9月になると、私は異なる社交サークルの友人が主宰する2つのコーンパーティーに招かれます。ありがたいことに、一方のご夫婦は9月の第2週に、もう一方のご夫妻は第3週にトウモロコシが食べ頃になるように計画してくれています。

翻訳:松並 敦子

 

しかし実際は、どれほど綿密な計画の基にトウモロコシを植えても、どれほど大々的なパーティーを開いても、時が来れば、トウモロコシの穂がポンポンと出てくるようになります。甘味がとても強いトウモロコシを植えると、冷蔵庫にトウモロコシを山積みにすることになりますが、そんなスペースはありますか?それからトウモロコシの粒を料理する頃になると、創造性を働かせる必要があります。

 創造性あふれたレシピとなると、トウモロコシの粒を穂軸から外さなければならなくなることが多いようです。トウモロコシの粒を取り外す一番簡単な方法は、まずトウモロコシの外皮を剥き、トウモロコシが立つように穂の底をカットします。それから平らになった面を下にしてトウモロコシを立たせて、側面をよく切れるナイフで薄く切り落としていきます。粒があちこちに飛び散るので、この作業は後片付けが楽にできる整頓された場所で行いましょう。

 トウモロコシの粒をスープ、ソースなどの水分の多い料理に使う場合は、美味しいミルクのようなトウモロコシの汁を絞り出すために、ナイフの背で粒をこそげ落とすとよいでしょう。

 一般的に、コンロで作る料理は、オーブン料理ほど材料の計量が正確でなくても構いません。ですから、1本のトウモロコシから粒がだいたい120~240ml取れますが、分量は大雑把でも大丈夫です。トウモロコシの皮を剥きすぎてしまって、粒が余ったら、調理中のどんな料理にでも入れてしまいましょう。あるいは新鮮で甘いトウモロコシを一握り軽食としてとるのもよいですね。

 

シロップ漬けコーン

 庭で採れすぎた収穫物の保存は真面目に考えるべきですが、だからと言って、ちょっと試してみてはいけないわけではありません。酸っぱい果物は時々乾燥させる前に砂糖シロップで茹でることがあることを知っていたので、私は甘いトウモロコシの粒を乾燥させる前にシロップで茹でたらどうなるかと考えてみました。シロップ漬けコーンはうまく作れるでしょうか?

 答えはイエスです。でも、これが大量のトウモロコシを保存する実用的な解決策になるでしょうか?それは、トウモロコシの周りにどれくらい甘味をつけるか次第です。私の食品乾燥器は約28cmの乾燥ラックが4つ付いたタイプなので、一度にたくさんのシロップ漬けコーンは作れません。28cmのラックには約2本分のトウモロコシ粒(480ml程度)が入るので、トウモロコシ8本を使うシロップ漬けコーンが作れます。

 シロップ漬けコーンを作るのに最適な味のシロップは、トウモロコシの粒にキャラメル風味が付けられる純粋なメープルシロップです。私は前年に収穫したものが残っているときは、メープルシロップを使いますが、水とブラウンシュガーからシロップを作ってもよいでしょう。お好みで、シナモンやバニラ風味も試してください。

 仕上げ:フレークソルトを少しふりかけて、甘じょっぱい味を付けます。もう手が止まらなくなりますよ。

 

材料:

水 720ml

ブラウンシュガー 480ml

トウモロコシ8本 皮を剥いて穂軸から粒を外しておく

(マルドンなどの)粗いフレーク状の塩 大さじ1~2

 

作り方:

1. 水とブラウンシュガーを片手鍋に入れ、沸騰させる。トウモロコシを加え、再沸騰させる。コンロから下ろして、30分間放置する。

2. トウモロコシの水気を切って、乾燥器のトレイの上に広げる。約52度で24時間乾燥させる。その後、1時間ほどかけて冷ます。

3. トウモロコシを密閉容器に移す。塩をふりかけて、あえる。シロップ漬けのコーンは室温では1ヶ月、冷凍庫ならもっと長期間の保存が可能。

 

たのしい暮らしをつくる

マザーアースニューズ購読登録はこちらからどうぞ

 

この記事の掲載号はこちらでワンクリック購入ください。

 

Sweet Corn Off the Cob: Candied Corn Recipe

Andrea Chesman

June/July 2018