熱風の力:マザーが検証

マザーアースニューズ 自然 自給 DIY

サクサク感を損なわず、よりヘルシーなレシピを。

文:クリスティーン・ストーナー(Christine Stoner)

翻訳校正:沓名 輝政

 

 最初の子どもに食べさようと有機野菜の厳選に明け暮れた日々以来、私は育ち盛りの子どもを持つ家族の胃袋を預かる者として、子供たちに適切な栄養摂取について教えることを最優先事項にしてきました。長年にわたって、家族の食生活を必要に応じて調整し、栄養に関する知識を深めながら食事内容を工夫してきたのです。参考になる記事やドキュメンタリーを読むたびに、これからは台所に持ち込まないようにしよう、あるいは子供たちのために用意しないことにしようと私が決めた食品リストは、徐々に変更されてきました。まず、一番初めに手をつけた好ましくない食べ物は、揚げ物でした。栄養摂取を改善しようとすると、私が幼い頃に食べていた元気の出る食べ物の多くを食卓に出せなくなります。食べられなくなっても、淋しいと思うことなど滅多になかったと言いたいところですが、そう言うと嘘になってしまいます。

 油に浸して脂肪分とカロリーを増やすことなく、みずみずしさも失わせず、伝統的な揚げ物のレシピを楽しむ方法があると知ったときの私の喜びは想像に難くないでしょう。エアフライヤーを使えば、それが可能なのです。あの美味しい揚げ物の味と食感が、油も健康への悪影響もなく実現できます。油の中に栄養価を放出することなしに、従来の揚げ物と同じような仕上がりにできるのです。エアフライヤーは油をほとんど使いませんし、多くのレシピで使うのはオリーブオイルです。オリーブオイルは、一般的な揚げ物に使われる水素添加油脂よりもはるかにヘルシーな油です。揚げ物は私たちの健康にさまざまな悪影響を与えます。でも、ヘルシーな揚げ方に切り替えさえすれば、トランス脂肪酸やカロリーの摂取を減らしながら、外側はカリッと、中は従来の揚げ物よりジューシーな料理ができるのです。

 もうひとつの利点は、エアフライヤーの使用で時間効率が上がる点です。素早く、便利に、美味しく仕上がります。常に見守る必要もなし。普通に揚げ物をするときのように、常に傍で監視する必要はないのです。もちろん、一時停止をして、揚がり具合を確認したり、初めて作る料理を加熱し過ぎていないかチェックもできます。材料を用意して、お好みの設定をしたら、あとはアラームで完了を知らせてくれるまで、ほったらかしで構わないのです。この家電は、家族の栄養の好みに合わせて購入したヘルシーな食材を使って、温かく健康的な家庭料理を作るのにかかる時間を短縮してくれます。外食やテイクアウトとは違って、食材に遺伝子組み換えやグルテンが含まれていないか、全粒粉を使用しているか、地元産か、持続可能な方法で生産されているか、オーガニックであるかなど、全て把握できます。

 エアフライヤーは非常に汎用性が高く、ロースト、トースト、グリル、スチーム、ベイクなどに使えて、揚げ物や従来のオーブンで調理する冷凍食品を短時間で支度できます。特にピザなどの残り物を温め直すときは、べたべたにならず、電子レンジで温め直すよりパリッとした食感になるので、とてもお勧めです。肉、野菜、果物、焼き菓子など、あらゆる食材の調理に使えます。茹でないで茹で卵が作れるなど、時間の節約ができます。また、簡単にクルトンが作れますし、味付けやパンの品質の調整ができることも分かりました。私のようにグルテンを避ける食事を実践している人なら、クルトンが貴重なご馳走であることはご存知ですね。

 高温の油が飛び跳ねないので、飛び散る油で衣服やコンロ、カウンターを汚すこともありません。エアフライヤーは調理時間を短縮してくれるだけでなく、後片付けも簡単です。洗わなければならない部品はわずかですし、焦げ付かないように内側には優れたコーティング加工が施されているので、湿った雑巾や石鹸と水で拭くだけで、きれいになります。さらに、使用済みの油処理の必要もありません。エアフライヤーは私のお気に入りのキッチン器具になりました。。。

 

  

* 今号の記事全文は7月上旬までのご注文でご利用いただけます。こちらからどうぞ

* 今号の和訳抜粋サンプルはこちらからどうぞ

* 和訳全文は1年おきに発行される和訳電子版のバックナンバーでお楽しみください