赤ちゃん菜園家のみなさんへ:マザーからのニュース

マザーアースニューズ 自然 自給 DIY

こんにちは。マザーアースニューズの新しい編集長に就任しましたマリッサ・エイムズ(Marissa Ames)です。

1月にOgden Publications が合併した Countryside Publicationsで、私は農業雑誌4誌のシニアエディターとして活躍していました。この新たに加わった事業の発展に伴い、ハンク・ウィルから編集のバトンを渡され、私は熱意をもって受け入れたのです。ハンクは今後もマザーアースニューズの読者のために重要な役割を担ってくれるでしょう。私自身は、農家や自営農家を代々受け継ぐ家系に生まれたので、同じ方向性を持つ雑誌と一緒に仕事ができることをうれしく思っています。

  この週末、私は菜園初心者に自分のコンポストを見せました。その黒いお宝の奥深くまで手を入れると、手首を生き物が這い回りました。ダンゴムシ、小さな甲虫、そして小さな灰色のクモ。友人はギョッとしていました。

  20年前の私も同じだったと思います。菜園の生き物すべてに警戒していました。私の無知が故に。でも今は違います。

  当時は、食器棚に大量の薬剤を用意していました。Miracle-Gro(ミラクル・グロ)24-8-16は食用植物を維持するため、カルバリル、トリアジサイド、ペルメトリンは栽培区画に生息すべきではないと思われるものを殺すためでした。ビニール製のマルチ資材、やわなトマトの支柱。これらの製品は全て、誰かが私に必要だと言ったもので、大型店のエンド陳列[セール品が置かれる陳列棚の両端]から購入しました。

  トマトの葉が少し黄色く見えたら、Miracle-Groを手に取りました。バジルの葉に1つでも穴が開いたらパニックになり、殺虫剤を取り出しました。有機栽培がベストだと信じてはいても、それを実現するための知識や技術はまだなかったし、家族の糧となるこの菜園が少しでも失われることを考えると、耐えられなかったのです。

  私は赤ちゃん菜園家だったのです。誰でも通る道です。

  現在、私は100%有機栽培をしていますが、総合防除(Integrated Pest Management)を支持しています。なぜなら時には、害虫の大量発生と家族の食料のどちらかを選ぶ必要があるから。赤ちゃん菜園家の場合、よりよい方法を学ぶまで、できる限りのものを使うことがあるのです。

 私たちは毎年、栽培をするたびに、より深く理解できるようになります。以前は毎年秋になると植物を地面から引き抜いていましたが、今は来年の土壌改良のために植物を分解させています。そして、基本的な量の有機物で新しい植え床を整えてから、マルチをして耕さないようにしています。

  そして、捕食者たち! 美しい菜園の捕食者たち。私の現在のレイアウトは、必要な部分は管理し、そうでない部分は野生のままです。例えば、岩の上で眠り、虫を求めて栽培区画に入ってくるサバクハリトカゲ[学名 Sceloporus magister]のような捕食者は、この野生の部分に生息しているのです。栽培初心者には、私がどのようにして蜘蛛の巣を邪魔しないように散歩道を選んでいるのか、たいていよくわかりません。また、いかにカマキリの鞘を見つけて、木の柵の上にそっと置いて、安心して羽化させるのかも。赤ちゃん菜園家は、家庭菜園における捕食者と被食者のバランスについて、まだ理解していないかもしれません。でも、それでいいんです。私たちは皆、学んでいるのですから。

 菜園のバイオーム(生物群)に関する理解は、毎年、土地を耕すごとにどのように深まりましたか?すべてが調和していることに気づいた「ハッ」とする瞬間はどんなときでしたか?そして、その新しい知識を反映して、あなたの栽培方法はどのように変化したのでしょうか?

 新しい編集長としてこの旅を始めるにあたり、私の大好きなトピックのひとつである食用野菜の栽培について、また、私たちの知識と地球との関係がどのように私たちの体に栄養を与えてくれるのかについて、ぜひお話ししたいと思います。MAmes@MotherEarthNews.com 宛に、あなたの経験について教えてください。

 あなたの菜園が実り豊かなものになりますように。

―  マリッサ・エイムズ(Marissa Ames)

翻訳校正:沓名 輝政

 

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