鶏の餌代もかかるのに贅沢などとお悩みで は?この「お安い」DIY小屋を試せば、鶏が 思いっきり快適に。
ここ2年の夏、大型ホームセンターを歩けば、パンデ ミックに関連した一連の出来事によって木材の価格が大 幅に上昇したことに気づくでしょう。特に私たちのよう な新米の養鶏家にとっては時期が悪く、地下室には数週 間後に定住の地を必要とする7匹のフサフサした毛の仲 間がいたのです。 私たちの経済状況では、すぐに鶏が住めるような既製 品の小屋を購入することはできませんでしたし、機能性 よりも美観を重視して設計されているものが多いことも わかりました。中古の鶏小屋を探しても、あまりいいも のは見つかりませんでした。そこで、恋人のエレイナと 私は、予算内で最高の鶏小屋をつくることにしました。 私たちは二人とも機械工学を専攻しているので、一流の 鶏小屋を作るにはどのような特徴があれば良いのか下調 べをし、鶏が引っかいたような走り書きをまとめることから始めたのです。
孵化を効果的に遅らせる方法
卵をすぐに孵卵器に入れることができない場合は、孵卵の 前に7~10日間保管することができます。胚の発育と水分の失 いすぎを防ぐため、卵の温度は 13~18°C、湿度は75%に保ちま す。平らな場所か卵パックに、 尖ってない方を上に向けて置い てください。1週間ほど孵化させない場合は、毎日1、2回卵パックや平たい箱を傾けてください。10日以上保存した卵 は、孵化率が低下し始めます。
成功する計画
まず鶏のニーズ、次に日常作業の機能性と取り掛かり やすさ、そして最後に美観という順で、設計基準をラン ク付けしました。見た目の美しさは、ほとんどの設計で 後から手を加えられると思っていたので、最後にランク 付けしました。
機能的な細部として最初に考えたのは、床の高さで す。既製品やDIYの多くは、床が地面からわずかな高さ にあります。これでは人間が、一生、排泄物の中を歩い て屑を掃き、腰をかがめて屑をすくわねばならないと言う刑を宣告されたようなもの。そこで、床はキッチン テーブルの高さにし、小屋の前壁はパレットサイズのド ア2枚で開閉できるように設計しました。これにより、 一輪車を小屋の前まで運び、直接レーキでかき集められ るようになりました。また、脚付きの小屋にすること で、小屋の下に鳥が砂浴びをしたり、日陰を満喫した り、悪天候を避けたりできるスペースができることも気 に入りました。
当時はまだヒナが7羽でしたが、10~12羽の鶏が飼 えるように小屋の大きさを決めました。これによって、鶏たちは肩を寄せあうことなく、将来的に群れを大きく できるようになりました。換気は、裏に軒天板を張って いない軒先と正面壁の高い位置にある3つの窓で行いま す。換気孔が高い位置にあることで、夜間、鳥たちが約 45cm下のとまり木に止まるので、風を防ぐことができ ます。奥の壁には、フェンスで囲まれた運動場の外から 手で取れるように、突き出た巣箱を3つ並べました。これなら運動場の中に入らなくても手に取れるので、朝食前の採卵でスリッパが泥だらけにならなくて済みます。 屋根は金属で覆われたシンプルな小屋で、耐久性と熱反 射に優れています。
住み心地をよくする仕組みとして、背面に雨樋を垂ら して雨水を桶に集め、重力式給水システムに送り、鳥た ちの手近な水源としています。側壁には10cmのJ字型 PVCチューブを2本設置し、2週間分の餌を入れられる ようにしました。各J字型チューブの先には縦樋の継手 があり、餌が地面にこぼれてネズミ類を寄せ付けること がないようにしています。大学のルームメイトが3Dプ リンタとArduinoマイクロプロセッサを使って、低予算で自動ドア開閉装置を作ってくれました。この装置は、 日照時間に応じて群れの出入りを管理するもので、我が 家の鶏小屋で最も便利な機能です。夜間も鳥たちが安全 に過ごせるし、ドアの開け閉めを忘れることもありませ ん。私たちの格安モデルは、市販の自動ドアと同じよう な目的を果たすことができます。
私たちの鶏小屋は、1羽あたり0.3~0.4平米の室内床 面積、1羽あたり0.1平米の換気、4~5羽あたり一辺 30cmの巣箱を1つ設置できる設計になっています。私 たちは鶏小屋の床から50cmと60cmの高さにとまり木 を配置しました。
あなたの群れのニーズに応じて、自分の小屋の設計を拡大できます。
道具と材料
この小屋は、通常の組み立て大工に使われる基本的な 電動工具と手工具で作ることができます。丸のこ、マイ ターソー、ジグソー、エアコンプレッサー、空気圧式釘 打ち機とタッカー、ドリルとビットセット、インパクト ガン、ソケットレンチとセット、金切りばさみ、ペイン トブラシまたはローラーとトレイなどです。
私たちの鶏小屋のプロジェクトでは、創造的に材料を 調達しました。建築物のほぼ全体が、地元の製造業が通 常お金を払って処分するパレットや輸送箱をアップサイ クルしたものでできています。床、壁、ドアには、新品 同様の9枚のEPALパレット(ユーロパレット)を使用 しました。外装の下地材と内部の羽目板には、大きな輸 送用木箱の側面から切り出した1/2インチと1/4インチ の合板を使用しました。屋根は、1x8材の側面を持つ大 きな木箱の3つの部分から作られています。6x6材の 脚、12インチのラグボルトの束、21/2インチのフレー ミングネイルの箱は、以前農場で行ったプロジェクトで 余ったもので、外壁用の塗料とアクリル板は、窓を作る のに使いました。滑らかな床材として、同僚から古いリ ノリウムを1枚もらいました。。。
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