思いも寄らない訪問者

マザーアースニューズ  農

秋にサウスダコタ州の東中央部にある私の家の上空を高く旋回するツルの飛翔を初めて目撃した時のこ とを今でも覚えています。最初に彼らの「しわがれた」鳴き声を聞いて、変な鳴き声のガチョウだと思い ました。

やっと高く飛ぶ姿を見つけたときには、これは何かごちゃごちゃした模様だと思いました。この ような光景とそれに伴う音を体験できたことに感謝しつつ、翌春までの日々を過ごしていました。その春 は、友人と二人で山道を歩いてよく釣れる沼地に行き、カワカマスを冷蔵庫に貯めようとしていました。 沼へ行く途中で、かすかに鳴き声が聞こえ、見上げると、雪が舞う先に、アオハクガンが北上しているの が見えました。友人からは「ツルに比べて整然としているように見える」とのコメントがあり、前年の秋 の南下時に私が見たものだと彼は確信していました。

 この 12 月初旬の週に、農場の羊に水を運ぶために外出していたときに大きな鳥を見ました。数日連続で、3 羽の鳥を見ました。 牧草地の南西の角にたむろしているように見えましたが、推定では、私は 500m 以内の距離には決して近づいていませんでした。最 初はハゲタカかと思いましたが、ハゲタカは数週間前にいなくなっており、この鳥たちは妙に色が薄くなっていました。私は老眼 で目を細めて考えました。大きな雄の七面鳥が 3 羽いて、太陽の角度により反射して背中の色が薄くなっているのではないかと思 いました。私は、彼らが私たちの近くにいても安心してぶらぶらしていてくれることを嬉しく思いながら、その場を後にしまし た。妻のジョアンナにもその話をしましたが、彼らが時々飛び跳ねたり羽ばたいたりするのは奇妙だと思いました。  ある朝、ジョアンナは牧場で生まれたばかりのロバを確認していて、私が 3 羽の奇妙な「七面鳥 」を見た場所で、3 羽のツルが ちょうど着陸したという興奮の携帯メールを送ってきたのです。ジョアンナは信じられないほどの視力の持ち主で、成鳥 2 羽と幼 鳥 1 羽を見分けることができ、成鳥 1 羽は足を引きずっていたので、私が見たように時折羽ばたく説明がつきます。他の 2 羽が飛 び立とうとすると、追いかけようと少しだけ飛ぶわけです。私たちは今、この 3 羽がうろついているのは怪我のせいではないかと みています。西に収穫後のトウモロコシ畑、その場所には池、東に、ロバや牛がいる開けた農地、その間で、鳥は、傷が癒えるま で食べ物や身を護る場を見つけることができます。ツルが私たちの敷地を選んでくれたことに、言葉で言い尽せないほど喜びを感 じました。七面鳥だなんてまったく!  状況を考えると、自分の心が可能性を受け入れていなかったために、新しいことを学んだり、経験したりする機会を多く逃して きたのだと思います。つまり、ツルは本当にここに普段いませんし、事実私たちの敷地では想定外の存在です。だから、私は思い 込みをして、起こっていることを理解していると信じていました。これを素晴らしいきっかけとして、見える目で見て、聞こえる耳 で聞くことを忘れないようにして、新しい一日を迎えようと思います。  もしあなたが今までに、何か別の経験をしていると思い込むほど予想外の経験をしたことがあるなら、ぜひそれについて聞いて みたいと思います。HWill@MotherEarthNews.com までメールを送ってください。

   では、4 月にお会いしましょう。

— ハンク 

翻訳:沓名 輝政

 

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