低いトンネルで安くて簡単ミニ温室!

Illustration By Elayne Sears
Illustration By Elayne Sears

年間を通していつでも、私のZone 6【最低平均気温が-23-18℃の地帯。USDA(米国農務省)による最低平均気温のゾーン分類による。】のガーデンに来たお客さんは、少なくとも2本は低いトンネルが使われているのを見るだろう。針金の輪もしくはアーチで支えられ、私のガーデン・トンネルは畝カバーと(あるいは)ビニールに覆われて、寒い時期にはミニ温室をつくりだしている。冬の間は風やひょう、害虫などから守ってくれるし、その一方で、夏の作物のために土壌をウォームアップしてくれる。夏季には温室のトンネルを不織布(lightweight row cover)かメッシュ(チュール)で覆い、ノミハムシやツル食い虫(squash vine borers)といった害虫を閉め出し、レタスのような高温に弱い作物に日陰を作ってやる。多目的で、簡単に付け外し可能なミニ温室に、秋植えの玉ねぎ(「オリンピック」や「トップ・キーパー」といった)か耐寒性の葉物を植える頃、次のサイクルが再び始まる。

 

 

低いトンネルの構造

 どんなガーデン・トンネルも3つのパーツに分かれる ――― 支柱となる輪やアーチ、カバー、そしてピンやロープや重りなど、へりを安定させるもの。支柱は、多くの耕作者が910ゲージの硬い針金の輪を使うか、もしくは、安価な直径0.51インチのポリ・パイプで輪を自作している(ポリ・パイプは地中の導水管に使うタイプである)。パイプの輪を固い鉄筋の杭にかぶせるか、強固な金属かPVCのパイプにさし込めば、ピンと張った状態を良く保つだろう。また、畝を囲んだ木枠の外側に、輪を金具で留めることもできる(以上、イメージ・ギャラリーを参照)。フェンスでできたアーチは、Uピン状の金具を土に差し込んで止めることで、より安定するだろう。

 針金、プラスチックのパイプ、その他どんな滑らかで引っ掛かりのない素材で作られようと、輪は畝をきちんと覆う長さでなければならない。約90cm幅の畝なら、輪は193203cmの長さにカットするのがベストだ。輪はたいてい58cm間をあけるので、たくさん必要になる。一番安くあげる方法は、910ゲージのワイヤーかポリ・パイプをひと巻き買ってきて、自分でカットすることだ。それが難しそうなら、輪のネット通販を検討してみよう。20本で25ドル、「スーパー・フープス」のダブル・ワイドならそれ以上が相場だ(6本で15ドル)。

 私は1セットのワイヤーを10年間使ってきたし、おそらくこれからも使うだろう。しかしながら、いくつかの例では、輪よりも金網のアーチのほうが効果的だった。冬の間の金網アーチの大きな利点は、氷や雪などの重荷にも壊れない耐久性である(輪の支柱のトンネルはともすれば壊れやすい)。数シーズン前、私はワシントンDCに住む読者から手紙を受け取った。彼は15cmの大きさのほうれん草を、2月に、雪と氷に覆われたトンネルで収穫していた。そのトンネルは金網アーチの支柱にビニールのカバーだった。それ以来、私は金網アーチを使っている。春には、小型の豆の品種をアーチの支柱のトンネルに植え、気候が暖かくなったらカバーを取りはずせば、アーチを豆の蔓棚にしてやれる。その後は、ピクルス用キュウリで同じことができる――最初に害虫を避けるためにカバーをしておき、しかるのちにカバーを取って、花粉を運ぶ昆虫を招き入れ、今や蔓棚でもあるアーチにキュウリを思う存分這わせるのだ。。。

 

ビデオはコチラ。

 

Make an Easy, Inexpensive Mini-Greenhouse With Low Tunnels
By Barbara PleasantFebruary/March 2013

 

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