ハーブの心臓強壮剤

ハーブは心臓や心臓血管系を最も良い状態に機能させるのに役立ちます。PHOTO BY GETTY IMAGES/PICALOTTA.

 

 この5つの美味なるハーブを日々の生活に取り入れて、心臓を強くし喜ばせよう。

 

文:マリア・ノエル・グローブス (Maria Noel Groves) 

翻訳:堀水 理佳代

 

心臓は、超高速道路(動脈)、沿道(細動脈)や、うねった狭い裏道(毛細血管)、および静脈を戻り道とした分岐した血管の複雑なネットワークで成り立つ、あなたの体の中心にある首都。これら全ての要素は、体の主要な輸送システムで、生気を与える酸素、栄養素、ホルモン、その他の化合物を体内に送り出し、排泄物を拾い集めます。筋力と神経インパルスの複雑なバランスは、約100,000心拍で毎日驚くべき2,000ガロンの量の血液を動かします。年齢にかかわらず、ハーブはこの重要な器官と体のシステムを最適に機能させるのに役立ちます。

 

サンザシの果実、葉、花、および小枝(学名:Crataegus spp.)

 尖った、背の低いサンザシの木は、効果のある心臓薬になり、強心剤として長い間安全に使用された歴史を持っています。典型的な秋に収穫される果実と共に、花が咲く直前、または花が咲いている春に、葉、花、小枝などを摘んで混ぜることができます。

これらすべては抗酸化化合物が豊富で、心臓および心臓血管に対して様々な有益な効果があります。サンザシは:
酸化的損傷と炎症を軽減するのに役立つ。血圧を正常化し、下げる。コレステロールを適度に減少させる。血管を拡張する。酸素利用を改善する。心臓の構造と機能を強化する。血小板凝集を減少させる。怪我から守る。心臓血管イベントからの治癒に役立つ。心臓リズムを改善する。胸の痛みおよび狭心症を軽減する。鬱血性心不全の心臓を強化する。血管の内面を滑らかしに維持する。

 サンザシ(特に花)は人の悲しみを癒すのにも使われています。サンザシが人間の心臓血管の状態を改善する多様な使用法があり、食品の様にとても安全で非常に驚くべきことです。しかし、強壮剤として使用する場合、効果が明らかになるまでには、比較的多くの量を安定して数ヶ月に渡って服用しないといけません。私の好きなサンザシの摂取の形は、非常に濃縮された(そしておいしい!)固体の抽出物ですが、チンキ、紅茶、標準化されたカプセルも使用でき、スムージーや他のレシピに粉末を加えることも可能です。

 全般に安全ですが、サンザシはいくつかの心臓薬の作用と相互作用し、相乗効果または、効果を強くする可能性があります。 これらの心臓薬には、ジゴキシンおよび血圧薬が含まれます。

 

ニンニク(学名:Allium sativum)

 この「悪臭のバラ」も、広範囲で心臓強壮剤の特性を提供します。血圧、コレステロール、血小板凝集、アテローム性動脈硬化症、フィブリン(凝血および凝固に関わる)、および炎症を適度に減少させるニンニクの能力は、一般的に研究で裏付けされています。ニンニクの研究と使用方の課題の1つは、あまりに多くのニンニクを準備する方法があることです。 主要な硫黄成分であるアリシンは、ニンニクの利点の一つであり、その臭いでもあります。しかし、アリシンは不安定で、栄養補助食品の形で保存することが困難です。研究では、時間をかけて熟成したニンニクエキスはよく機能し、異なるより安定したニンニク化合物が集約されています。食べ物に新鮮なニンニクを使用する場合は、ニンニクを最も活発な形に変換させるために、切ったり、細かく刻んだ後、約10分間放っておいて下さい。 毎日1房かそれ以上のニンニクを食べましょう。

 血を薄くするニンニクの能力は、一般的に有益ですが、手術の前や、ワルファリンのような血を薄くする薬と組み合わせて取ると、危険性があります。医師はあなたの状態を監視し、それに応じて投薬量を調整することが出来るでしょう。ニンニクを取るとまた、ニンニクの息と体臭になることがあります。そして、消化不良を起こす人もいます。 熟成されたニンニクでは、体臭や消化に影響することが少なくなります。

 

ハイビスカスの花のヘタ(学名:Hibiscus sabdariffa)

 最近まで、ハイビスカスは紅茶に天然のフルーティーな風味と色を加え、ベリー類に似た抗酸化特性を提供することでもっとも有名でした(実際に使用する部分はハイビスカスのヘタの部分であるにもかかわらず。)新しい研究において、その人気のあるお茶の使用を薬に拡大しました。

 ハイビスカスは、カプトプリル、リシノプリル、およびヒドロクロロチアジド等の一般的な高血圧薬に匹敵し、人間での研究では耐性が良くカリウムの損失がなく、実際にはサンザシやニンニクが血圧値に及ぼす影響よりも感心させられます。ハイビスカスはまた、悪いコレステロール、中性脂肪、および血糖を減少させます。 治療上の1日の用量は、お茶に30分間煮出した10〜20グラムの乾燥ハイビスカスです。

 ハイビスカスは、食物のように安全な、お茶の植物です。 ただ、それは血液中のいくつかの薬物をキレイにする能力を変え、速める可能性があります。 ビタミンC、フルーティーな果汁、レモンウォーターのように、ハイビスカス茶の酸は歯のエナメル質に腐食性があるので、飲んだ後は、歯磨きをしたり、少なくともすすいでください。ハイビスカスをサンザシやルイボスその他の赤色系のお茶と混ぜ合わせてみてください。これは、心臓血管の健康研究で良好な結果が出ています。

 

カカオビーン(学名:Theobroma cacao)

 この愛されているお菓子の、抗酸化作用のあるフラボノールとマグネシウムを含む、純粋なカカオ、ココア、そしてダークチョコレートは、強心剤の効果があるため、とても有り難いのです。カカオは中南米の森林で古くから使われて、カカオは濃厚な飲み物として煮出されており、マーズ(有名なチョコレート菓子会社)の仕掛け人たちは、心臓血管の健康へのチョコレートの効能について近代的な研究を促進しています。いくつかの研究では、カカオが炎症を軽減し、血管の内側(内皮)の層の健康を、改善することを示唆しています。 チョコレートが合うようでしたら、カカオニブ、カカオまたはココアパウダー、または高濃度のダークチョコレートを毎日の食事に加える価値があります。

 しかし、チョコレートのカフェインの含有があまりにも刺激的となる人もいれば、キサンチン化合物(偏頭痛、けいれん、子宮筋腫、およびホルモンの不均衡から起こる痛みをよく悪化させる)に敏感な人もいます。

 

バラの花(学名:Rosa spp.)

 心臓血管の活動はうつ病や気分の移り変わりを引き起こす可能性があります。古代から、バラは心を喜ばせるために使われ、愛に関連付けられています。現代のハーバリストは、悲しみ、心痛、仕事に関連するストレス、不安、自己愛の必要性などに対処するため、バラを薬の調合に加えます。このように心臓を強化し、落ち着かせるには、バラの芳香族化合物が優れています。 バラの花びら(茶ブレンドに加えられたスプリンクル)、バラ水、バラの入ったグリセリンまたはハチミツ、バラのエッセンシャルオイルはすべてうまくいきます。

 バラのエッセンシャルオイルとバラ水は、よく合成化学物質が混入しているので注意してください。そして、本物のバラのエッセンシャルオイルは非常に高価です。庭からバラのエッセンスを抽出する時、涼しい気温と長い浸漬時間が、バラの苦い渋みを増加させることなく、アロマを増幅することを私は発見しました。 1オンス (28g) の新鮮なバラの花を8オンス (227g) の水または炭酸水に数時間煎じると、神の飲み物になります。

 その他の心を穏やかにするハーブには、リンデン、レモンバーム、マザーワート、ホーリーバジル、ミモザ/アルビジア、ゴツコラがあります。

 

レッドハートティーのレシピ

 

マリア・ノエル・グローブス (Maria Noël Groves) は認定の医療ハーバリストで、ニューハンプシャー州の松林の中で暮らしている。彼女は「Body into Balance: An Herbal Guide to Holistic Self Care」(64ページで入手可)の著者。ハーブのレシピとオンラインの教室の情報は、 www.WintergreenBotanicals.com をご参照。

 

 

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By Marie Noël Groves

 

October/November 2017